【司会】 会場にお越しの皆さま、食育、食に関する問題についてどういうふうにお考えでしょうか。
【来場者A】 最近、女性の便秘がものすごく多いですね。これは食の問題があると思います。それから、骨粗鬆症で風が吹いても痛いというような方々が非常に多いと思います。
どうしても肉を中心とした食生活になり、今言ったようなアンバランスの状態になっていくのだろうと思います。
ですので、今の状態をどういうふうに改善していくことができるかお伺いしたいと思います。
【司会】 ありがとうございました。相川先生、お願いします。
【相川】 最初の便秘の問題ですが、便秘は今、現代人の最大の悩みの一つだと思います。
まず、便秘になると不快な症状が出ますが、便秘が長く続くと大腸ガンになりやすいといわれています。やはり便の元になる、きちんとした食事が摂れていないというのが原因の一つです。
ダイエットブームで、機能性食品とかサプリメント(栄養補助食品)だけに頼った数字のつじつま合わせの食事をしていますと、食事量が少ないものですから、便の元がないので便が作られないというのも原因になっています。
だから食物繊維をしっかり摂ることが大切です。日本型の食事ですと、かなり摂れていたのですが、現状の食事は、洋食であったり、中途半端な和食であったり、コンビニで取り合わせをして、適当にごまかして食べていると、食物繊維が摂れません。
お芋を食べるのなら、焼き芋のように筋がいっぱい入ったままのものを食べ、木になったものなら皮ごと食べるというように、便秘を防ぐには食物繊維を摂ることです。
また、今若い人のファッションで、へそ出し、背中出しというのがありますが、お腹は冷やさないことですね。
そして、体をよく暖めて、定期的に運動をきちんとして、お茶でもお水でも、定期的に水分を摂って、便秘を解消していただきたいと思います。
それから、骨粗鬆症ですが、これはまた深い問題でして、国民のカルシウムの摂り方については、平均的にはほぼ足りているのですが、年を重ねるとカルシウムが足りなくなります。
それでは、カルシウムはどこから摂ったら良いのでしょうか。従来の日本食でしたら、海藻類が大変大きな役目をしておりました。ひじきですとか、わかめですとか、それから小魚です。丸ごと食べられるお魚をよく食べておりました。
そういうのも食べなくなり、かといって欧米の食事でもない。中途半端な、何か好きなものだけをたくさんつまみ食いしているようなことですと、なかなかカルシウムをしっかり摂れなくなります。食べないよりはましですが、高齢になってカルシウムを摂るよりは、若いときに摂られた方が効果的なわけです。
25歳まではカルシウムが十分骨の中に蓄積しますので、早いうちにカルシウムを摂ることです。動けるうちにカルシウムを摂ったら、よく運動する。動いていると吸収率が高いので、よく体を動かすと、骨粗鬆症を予防していくことになるかと思います。
【司会】 ありがとうございました。
次回に続く。
【来場者A】 最近、女性の便秘がものすごく多いですね。これは食の問題があると思います。それから、骨粗鬆症で風が吹いても痛いというような方々が非常に多いと思います。
どうしても肉を中心とした食生活になり、今言ったようなアンバランスの状態になっていくのだろうと思います。
ですので、今の状態をどういうふうに改善していくことができるかお伺いしたいと思います。
【司会】 ありがとうございました。相川先生、お願いします。
【相川】 最初の便秘の問題ですが、便秘は今、現代人の最大の悩みの一つだと思います。
まず、便秘になると不快な症状が出ますが、便秘が長く続くと大腸ガンになりやすいといわれています。やはり便の元になる、きちんとした食事が摂れていないというのが原因の一つです。
ダイエットブームで、機能性食品とかサプリメント(栄養補助食品)だけに頼った数字のつじつま合わせの食事をしていますと、食事量が少ないものですから、便の元がないので便が作られないというのも原因になっています。
だから食物繊維をしっかり摂ることが大切です。日本型の食事ですと、かなり摂れていたのですが、現状の食事は、洋食であったり、中途半端な和食であったり、コンビニで取り合わせをして、適当にごまかして食べていると、食物繊維が摂れません。
お芋を食べるのなら、焼き芋のように筋がいっぱい入ったままのものを食べ、木になったものなら皮ごと食べるというように、便秘を防ぐには食物繊維を摂ることです。
また、今若い人のファッションで、へそ出し、背中出しというのがありますが、お腹は冷やさないことですね。
そして、体をよく暖めて、定期的に運動をきちんとして、お茶でもお水でも、定期的に水分を摂って、便秘を解消していただきたいと思います。
それから、骨粗鬆症ですが、これはまた深い問題でして、国民のカルシウムの摂り方については、平均的にはほぼ足りているのですが、年を重ねるとカルシウムが足りなくなります。
それでは、カルシウムはどこから摂ったら良いのでしょうか。従来の日本食でしたら、海藻類が大変大きな役目をしておりました。ひじきですとか、わかめですとか、それから小魚です。丸ごと食べられるお魚をよく食べておりました。
そういうのも食べなくなり、かといって欧米の食事でもない。中途半端な、何か好きなものだけをたくさんつまみ食いしているようなことですと、なかなかカルシウムをしっかり摂れなくなります。食べないよりはましですが、高齢になってカルシウムを摂るよりは、若いときに摂られた方が効果的なわけです。
25歳まではカルシウムが十分骨の中に蓄積しますので、早いうちにカルシウムを摂ることです。動けるうちにカルシウムを摂ったら、よく運動する。動いていると吸収率が高いので、よく体を動かすと、骨粗鬆症を予防していくことになるかと思います。
【司会】 ありがとうございました。
次回に続く。