さて、SYさんの質問に戻ります。
金利のレベルが変わらないとすると、30年債を買っておいて、10年後と20年後の売却で、損得勘定はどうなるかでした。
計算結果は以下のとおりです。
ずっとイールド・カーブ(年限別金利のレベル)に変化がないと仮定した場合、
1.10年後の元本売却価格・・・115.0
2.20年後の元本売却価格・・・128.5
10年後に売却したとするとキャピタルゲインは、100で買ったものが115で売れるので、
115.0 - 100 = 15.0
20年後に売却したとするとキャピタルゲインは、同様に
128.5 - 100 = 28.5
これが元本だけの損得勘定です。金利が当初の投資時期と同レベルだとすると、20年で元本が28.5%も高くなるということです。これに20年間毎年4%の金利を得ていますので、両者をプラスする単純計算だと、
4% X 20年 = 80%
プラス分だけの合計は
80 + 28.5 = 108.5
トータルでは当初の投資額の2倍を超えるリターンになります。
どうです、フィクストインカムの威力は、なかなかのものでしょ。
「残存年数の少ない、あとのほうがキャピタルゲインが大きいのは何故か?」
という質問が聞こえてきます。
もう一度当初の金利の前提を書きますと、以下のとおりでした。
10年;2%
20年;3%
30年;4%
30年債を買ったとして、計算していますので、
10年後、保有している30年債の金利はそのまま4%が継続、その時点の20年債の金利は3%で、差は4と3の差で1%です。
20年後の場合、残り10年の金利差は4と2の差で2%です。
保有している債券の金利が売却時点の金利(イールド)を上回れば上回るほどキャピタルゲインは大きくなります。なぜなら、将来得られるはずのより高い金利を売却でギブアップするので、その分が価格に上乗せされるからです。
「だったら、20年後の売却が有利か?」
という質問が次に出てきそうです。
次回はそれに回答していきましょう。
金利のレベルが変わらないとすると、30年債を買っておいて、10年後と20年後の売却で、損得勘定はどうなるかでした。
計算結果は以下のとおりです。
ずっとイールド・カーブ(年限別金利のレベル)に変化がないと仮定した場合、
1.10年後の元本売却価格・・・115.0
2.20年後の元本売却価格・・・128.5
10年後に売却したとするとキャピタルゲインは、100で買ったものが115で売れるので、
115.0 - 100 = 15.0
20年後に売却したとするとキャピタルゲインは、同様に
128.5 - 100 = 28.5
これが元本だけの損得勘定です。金利が当初の投資時期と同レベルだとすると、20年で元本が28.5%も高くなるということです。これに20年間毎年4%の金利を得ていますので、両者をプラスする単純計算だと、
4% X 20年 = 80%
プラス分だけの合計は
80 + 28.5 = 108.5
トータルでは当初の投資額の2倍を超えるリターンになります。
どうです、フィクストインカムの威力は、なかなかのものでしょ。
「残存年数の少ない、あとのほうがキャピタルゲインが大きいのは何故か?」
という質問が聞こえてきます。
もう一度当初の金利の前提を書きますと、以下のとおりでした。
10年;2%
20年;3%
30年;4%
30年債を買ったとして、計算していますので、
10年後、保有している30年債の金利はそのまま4%が継続、その時点の20年債の金利は3%で、差は4と3の差で1%です。
20年後の場合、残り10年の金利差は4と2の差で2%です。
保有している債券の金利が売却時点の金利(イールド)を上回れば上回るほどキャピタルゲインは大きくなります。なぜなら、将来得られるはずのより高い金利を売却でギブアップするので、その分が価格に上乗せされるからです。
「だったら、20年後の売却が有利か?」
という質問が次に出てきそうです。
次回はそれに回答していきましょう。