前回の説明で、団塊世代のDさんの資産構成が以下のように把握され直しました。
金融資産;擬似国債1億5千万円、現金3千万円・・・・合計1億8千万円
現金の3千万円ですが、まさかタンス預金ではないですよね。銀行か郵貯に預けていると思います。銀行預金は2割が国債投資に回り、郵貯は8割が国債投資に回っています。両方を加重平均すると、3割が国債投資に回っています。全銀行の預金量がかなり大きいので、そうなります。ということは、実はDさんの日本国債への実質投資は1億6千万円ですが、話が複雑になるので、それは省略しましょう。
Dさんの日本国債投資の比率は、
1億5千万円 ÷ 1億8千万円 = 83%(日本国債比率)
異常に高い比率であることがわかると思います。逆に、現金分3千万円を全額外債投資に回したところで、わずか17%にしかならないのです。
前回補足説明した、想定元本6千万円(元本を残さず使い切る)の例では、その比率は
外債3千万円 ÷ (擬似国債6千万円 + 現金3千万円)= 33%(外債比率)
Unknownさんへの回答は、日本国債がリスクフリーでない限り「まだ分散は不十分」です。と言っても、これ以上の分散はできませんので、全部をリスクフリーの米国債などにしても決して1点張りではないことだけをご理解ください。