ブログ・アビット

埼玉県新白岡の学習塾、アビット新白岡校の日常と教室長の日常をお送りします。

教科書から消える源頼朝像

2007-04-17 | 勉強コラム

070413の新聞に「新説続々『歴史は変わる』」がありました。

歴史上の偉人たちが、教科書から消えています。
存在自体が消えるわけではなく、「肖像画」の姿が消えてしまうようです。
理由は、本人をモデルにした肖像画ではないから・・・。

源頼朝は、凛々しい肖像画で有名ですよね。
今では、別人説が論議されているようです。
まあ本人だとしても、自分をよりカッコよく描かせたい気持ちはわかります。

高校の教科書、シェアNO.1の山川出版社「詳説日本史」では・・・。
2003年度から、源頼朝の肖像画自体が消えてしまったようです。
最近の高校生は、カッコイイ源頼朝にお目にかかることができませんな~。

さらに、旧1万円札でおなじみの聖徳太子の肖像画があります。
これも、本人をモデルに描いたかどうかアヤシイようです。
旧1万円札にも使われた、なじみのある肖像画だったのにねえ・・・。

ちなみに聖徳太子は、存在すらしなかったという説がありますね。
旧1万円札と違う肖像画も見ます。
まあ、飛鳥時代(西暦593年~)のことですし、不明なことも多いでしょう。

他にも、荒々しい足利尊氏の肖像画。
太っていて、頭を丸めている武田信玄の肖像画。
こちらも別人説が強いようです。

なんだか流行になっている感もある「ニセモノ探し」です。
教科書としても、最新の学説、最新の情報を載せたいようで・・・。
今後は積極的に、別人説の肖像画は載せなくなっていくことが多いようです。

あの見事な、なじみのある肖像画が、商業主義のため(だけじゃないけど)消滅するとは・・・。
なんだか、歴史のロマンが一気にしぼんでいくようです。
個人的な意見としては、サミシイですな~。

ところで、南埼玉郡で使っている中学校の歴史教科書はどうなっているでしょうか?

源頼朝は、「源頼朝と伝えられる肖像画」とあります。
聖徳太子は、「聖徳太子と伝えられる肖像画」とあります。
足利尊氏の肖像画は・・・載っていません。

「~と伝えられる肖像画」。
この表記の仕方は、アイマイではありますが、個人的にはウレシイかも。
今後も、こんな表記の仕方でいいので、あの源頼朝像を見ていたいものです☆

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