ブログ・アビット

埼玉県新白岡の学習塾、アビット新白岡校の日常と教室長の日常をお送りします。

体罰と指導の線は、どこで引くか?(5)

2013-02-10 | 勉強コラム

学校生活において、ザックリですが、4つのパターンがあるかなと。

①子どもがルールを守らない → 体罰もありえる
②子どもがルールを守らない → 体罰はダメ
③子どもがルールを守っている → 体罰もありえる
子どもがルールを守っている → 体罰はダメ

それぞれのパターンについて考えていきましょう。

「④子どもがルールを守っている → 体罰はダメ」

まあ、これって当たり前のことですよね。
だから、事例はありません。

ただ、今まで出ていなかった・・・。
言葉による事例を考えてみましょう。

生活指導編

事例「子どもが先生に『ハゲ』『バカ』『死ね』などと言った」

130202の新聞記事、神奈川県の中学校で実際にあった事例です。

これは、NGワードを明文化したあとの基準しだいでしょうね。
私の感覚では、子どもはルールを守っていないと感じます。
だから、何かしらの「指導」があるかもしれません。

状況や頻度にもよりますが、何も「指導」しなければ・・・。
「あいつ、何にも言わないから大丈夫。もっと言ってやれ」
残念ながら、そんな子どもがいるかもしれませんから★

教室の子どもも言っていましたよね。
『「バカ」「アホ」「マヌケ」など、罵倒するのは言葉での体罰』
それを思うと、子どもが先生を罵倒してもいけません。

ところで、「罵倒(ばとう)」とは何でしょうか?
国語辞典では、「相手を汚いことばで、ひどくののしること」とあります。
「罵倒」は、禁止されている「体罰」と定義します。

それでは、出た言葉は「罵倒(体罰)」なのか「指導」なのか?
私は、「できごと」に対してか、「人間そのもの」に対してか・・・。
言ったことは、そこを明確に区別するとスッキリすると思います。

よくない「できごと」に対してなら、何か言うこともあるでしょう。
ただ、「人間そのもの」に対してなら、罵倒かなと思います。

少し、言葉の事例を見てみましょう。

先生が、子どものよくない「できごと」に対して言う

「気合い入れてやれ!」
「ちょうしに乗ってるんじゃない!」
「人の言うことを聞け!」
「ふざけるな!」
「忘れ物をするな!」
「挨拶しろ!」

これらは、よくない「できごと」に対する、先生の反応です。
少し荒っぽいですが、これでも柔らかく書きましたよ★
この言葉が合っている状況だったのなら、罵倒ではないと思います。

だから、言葉での体罰とはいえないと思います。

先生が、子どもの「人間そのもの」に対して言う

「バカ!」
「アホ!」
「マヌケ!」

これらは、子どもがどんなルール違反をしたのかわかりません。
「人間そのもの」に対して、ひどくののしっています。
「できごと」が出てきていないのは、罵倒になると思います。

だから、言葉での体罰になると思います。
体罰は、禁止されています。

まあ、個人的な意見をザックリとですが、どうだったでしょうか。
多くの人が、「体罰か指導か」を解決できる考えがあると思います。
その、ひとつの考え方として見てもらえればと。

最後に、特に重要なのは・・・。

子どもの言動の基準(ルール)を明文化
先生の対応の基準(ルール)を明文化

一刻も早く、これを行えばいいだけだと思います。

時代は動いているのに・・・。
教育現場の体罰についての対応は、時代遅れだと思います。

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体罰と指導の線は、どこで引くか?(4)

2013-02-10 | 勉強コラム

学校生活において、ザックリですが、4つのパターンがあるかなと。

①子どもがルールを守らない → 体罰もありえる
②子どもがルールを守らない → 体罰はダメ
子どもがルールを守っている → 体罰もありえる
④子どもがルールを守っている → 体罰はダメ

それぞれのパターンについて考えていきましょう。

「③子どもがルールを守っている → 体罰もありえる」

生活指導編

事例「何度言っても忘れ物をするので、先生が子どもにビンタした」

これは、子どもがルールを守っていないですか?
人によって、感じ方が違うと思いますが・・・。
私は、「身体に苦痛を与える指導」をする必要はないと思います。

たとえば、調理実習の食材を忘れた場合なら・・・。
余裕があれば、他の班から分けてもらうとか。
そうでなければ、仕方がないので見学するとか。

その上で、その子どもの成績が低くつくこともあると思います。
でも、それは仕方がない気がします。
調理実習をやっていないで、評価ができませんからね。

だからといって、この例で叩いたりすることはないかなと。
大人だって、忘れること、忘れるものはありますからね。

それを考えれば、忘れ物で・・・。
「身体に苦痛を与える指導」は、よくないと思います。

部活編

事例「気合いが入っていないので、先生が子どもにビンタをした」

これは、子どもがルールを守っていないですか?
人によって、感じ方が違うと思いますが・・・。
私は、「身体に苦痛を与える指導」をする必要はないと思います。

程度や頻度にもよりますが・・・。
子どもも、気合いが入らないときがあるでしょう★

ルールを守っていないわけではないのなら・・・
叩いたりすることはできません。

でも、「そのままでいいよ~」と言うこともないと思います。
まず、子どもの話を聞くことができるのが理想ですが・・・。
そうでなくても、いろいろ対応することはできます。

「少しあっちへ行っていろ。やる気になったら戻れ」
「身が入らないようなら、今日はもう帰れ」
「違う練習をやっておけ」(←極端にハードなものを課さない)

それで、その子どもがレギュラーになれなくなるかもしれません。
でも、それはしょうがないですよね。
誰が見ても、練習中にやる気がないわけですから。

だからといって、この例で叩いたりすることはないかなと。

大人の仕事中は、どうでしょうか?
すべての時間で、気合いが入っているわけでもないでしょう。
それで、上司からビンタされているかというと・・・?

事例「試合で負けたから、先生が子どもにビンタをした」

これは、子どもがルールを守っていないですか?
誰が見ても、ルールを破っているわけではありません。
したがって、「身体に苦痛を与える指導」をしてはダメです。

「どこが悪かったのか、思い出してみよう」
「普段の練習で、足りないのはどんなことか」
「これから、どのようにやっていけば勝てるか」

話をしたほうがいいことは、山ほどありますよ。

ビンタする顧問の先生なりコーチは・・・。
その競技で、負けたことがないのでしょうか?
オリンピックの金メダリストでも、負けたことはありますよね。

「試合で負けること」は、ルールを破っているわけではありません。

「③子どもがルールを守っている → 体罰もありえる」
「体罰」を「身体に苦痛を与える指導」と言い換えても、おかしいです。

次回は、「④子どもがルールを守っている → 体罰はダメ」です。

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体罰と指導の線は、どこで引くか?(3)

2013-02-10 | 勉強コラム

学校生活において、ザックリですが、4つのパターンがあるかなと。

①子どもがルールを守らない → 体罰もありえる
子どもがルールを守らない → 体罰はダメ
③子どもがルールを守っている → 体罰もありえる
④子どもがルールを守っている → 体罰はダメ

それぞれのパターンについて考えていきましょう。

「②子どもがルールを守らない → 体罰はダメ」

生活指導編

事例「タバコを吸っている子どもがいる」

校則というよりも、日本のルールを守っていないような。
先生は注意して、タバコを吸うのを止めさせること。
もしくは、タバコを取り上げる、身体をはって止めさせること。

これは、体罰ではないと思います。
つまりこれは、「身体に苦痛を与える指導」となります。

それは、子どもがルールを守っていないからです。

それとも、「タバコは止めとけよ~」とだけ言いますか?
そのまま先生は、職員室に戻るという★

もちろん、現実の学校には、そういう場面もあるでしょう。
でも、それが基準ではないですよね。

子どもがルールを守っていないのに・・・。
「身体に苦痛を与える指導」がダメなら?

「どうせ怒られないならいいや」
残念ながら、タバコを続けてしまう子どももいるでしょうね★

どんなことがあっても、「身体に苦痛を与える指導」はダメ。
そう考えている人は、限りなく少ないと思います。
私もそうだし、教室の子どももそうでしたね。

部活編

事例「レギュラー部員が、補欠部員をいじめている」

先生が現場を見て、注意しても子どもが収まらないなら・・・。
先生が身体をはって止める必要があるでしょう。
やはり、それが体罰とは思えません。

つまりこれは、「身体に苦痛を与える指導」となります。

それとも、「いじめはやめとけよ~」とだけ言いますか?
そのまま先生は、職員室に戻るという★

もちろん、現実の学校には、そういう場面もあるでしょう。
でも、それが基準ではないですよね。

もし現場ではなく、あとからいじめが発覚したら?
「身体に苦痛を与える指導」をする必要は、あまりないと思います。

いじめは、なぜ悪いのか
いじめられたほうは、どう思っているのか
いじめをする人間は、どう思われているのか

いろいろ話すことは多いと思います。

その上で、部活動参加停止や退部や・・・。
「ああ、いじめをしたら、こうなるんだ」
いじめをした子どもに、自分の状況をわからせることです。

あとからのいじめ発覚は・・・。
必ずしも「身体に苦痛を与える指導」は必要ないですね。

「②子どもがルールを守らない → 体罰はダメ」
「体罰」を「身体に苦痛を与える指導」というのなら・・・。
ダメなのは、おかしいです。

ただ、アビット新白岡校の子どもが言っていたように・・・。
「医者にかかるくらいの身体のダメージは、腕力での体罰」
鼓膜が破れる、骨折する、入院する・・・などでしょうか。

過剰防衛のようにならないように、気を付けたいところです。

次回は、「③子どもがルールを守っている → 体罰もありえる」です。

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体罰と指導の線は、どこで引くか?(2)

2013-02-10 | 勉強コラム

体罰と指導の線は、どこで引くか?

私は、子どもがルールを守るかどうかが出発点だと思います。
だからまず、子どもと先生が納得できるルールを・・・。
わかりやすく、明文化させておくことだと思います。

そのあとは、子どもの状況によって、先生がどうするか。
その基準を、一刻も早く作るといいと思います。
原則、その基準に沿った指導をしていけばいいわけで。

先生個人の気持ちなどは、関係ない気がします。
「オレは、愛情だと思って叩いた(指導をした)」
でも、指導か体罰かは、それを受けた子どもが決めることですから。

先生個人の気持ちを、ルールにするのは難しいと思います。
先生が100人いたら、ルールが100通りって、ムリでしょ?
あと、何でもありになるのは、危険だと言っているのです★

子どもの状況には、2つのパターンがありますよね。
その上で、先生の対応も2つのパターンがあると思います。
だから、ザックリですが、4つのパターンがあるかなと。

子どもがルールを守らない → 体罰もありえる
子どもがルールを守らない → 体罰はダメ
子どもがルールを守っている → 体罰もありえる
子どもがルールを守っている → 体罰はダメ

それぞれのパターンについて考えていきましょう。

「①子どもがルールを守らない → 体罰もありえる」

生活指導編

事例「子どもが教室で暴れ回っていて、周囲に迷惑をかけている」

子どもによる暴力、子どもによる器物破損。
注意しても収まらないのなら・・・。
先生が、すぐに身体をはって止める必要があるでしょう。

自衛、周囲の安全、器物破損防止を考えなければいけません。
そして、そうしたとしても体罰ではないのでは・・・。
つまりこれは、「身体に苦痛を与える指導」となります。

それは、子どもがルールを守っていないからです。

部活編

事例「子ども(部員)がコートの真ん中で寝転んで、部活を妨害している」

注意しても、どかない、やる気がないなら・・・。
先生がズルズル引っ張って、どかせてもいいと思います。
まさか、体罰ということはないでしょう。

子どもが反抗して、殴りかかってきたら?

それは、先生が身体をはって止める必要があるでしょう。
これも、体罰ではないと思います。
つまりこれは、「身体に苦痛を与える指導」となります。

それは、子どもがルールを守っていないからです。

「①子どもがルールを守らない → 体罰もありえる」
「体罰」を「身体に苦痛を与える指導」というのなら、ありえます。

ただ、アビット新白岡校の子どもが言っていたように・・・。
「医者にかかるくらいの身体のダメージは、腕力での体罰」
鼓膜が破れる、骨折する、入院する・・・などでしょうか。

過剰防衛のようにならないように、気を付けたいところです。

次回は、「②子どもがルールを守らない → 体罰はダメ」です。

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体罰と指導の線は、どこで引くか?(1)

2013-02-10 | 勉強コラム

130204、新聞記事に「体罰とは 悩む現場」が載っていました。

最近の教育系のニュースは、こればかりですよね★

さて、そもそも体罰とはなんでしょうか?
国語辞典では、「身体に苦痛を与える罰」とあります。

体罰は、学校教育法で禁じられています。
でも、どのような行為が体罰かは、細かく明文化されていません。
当然、何を禁じているのか、わかりませんよね★

「原則、このような行為は体罰」
「原則、このような行為は指導」

色々な事例を持ち寄って、ひとまず基準を決めたらいいと思います。
現場の教師などを集めて、1ヶ月以内に仮の基準を作ればいいと。
それをしなければ、悩んでいるままの状態が続くだけです。

基準がないので、先生個人が基準になってしまいます。
学校にありがちな・・・。
「オレ様が法律(+とがめる人はいない)」ですよね★

その結果、悲劇的なことが起こる場合があります。

なんだって、原則の基準はありますよね。

● これをやったら、セクハラ
● これをやったら、ストーカー
● これをやったら、恐喝
● これをやったら、強盗

基準があるから、警察が動いて、裁判もできるわけで。
だから、一般市民が、ある程度安心して暮らせるわけで。
それがないのなら、いつもビクビクしていることになります。

現在、一部の学生さんは、いつもビクビクしているかもしれません。

教室の子どもに聞いてみましたよ。

「これは体罰、もしくは、これはダメっていうのは何だと思う?」

いろいろ出ましたが、特に2つを取り上げます。

医者にかかるくらいの身体のダメージは、腕力での体罰
「バカ」「アホ」「マヌケ」など、罵倒するのは言葉での体罰

・・・これらはダメということですね。

ただ、これだけだとザックリすぎるので・・・。
私の考えを入れながら、補足したいと思います。

ちなみに、「体罰」というのは・・・。
そもそも禁止されているので、すべてダメなわけです。
「体罰が是か非か?」といったら、すべて「非」なわけですよね。

ただ、このあとの記事では、話のわかりやすさを出すため・・・。
「体罰もありえる」と書くことがあります。
「体罰」を言い換えて、「叩く」と書いていることもあります。

・・・考察は、次回へ。

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