◆◇◇◆『新 勉強の常識』ストロング宮迫・タイガー山中(PHP研究所)より◆◇◇◆
子どもには絶対に読ませないでください!
はじめは、注目するべき内容のまとめです。
次にアビットからの補足となります。
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質問③:文章問題が苦手で困っています!
文章問題の解けない一番の理由は、子ども自身が勝手に決めつけた、「苦手意識」にあります。
問題を全部読んでいないのに、問題を見た瞬間に判断し、「あ~、この問題ダメ!」と平気で断言します。
そこで「分からない」という子どもに対してひとこと言う。
「じゃあ、問題言ってみて!」どうです、これなら言えるでしょう。
もし「ここが分からない」という一文が出てきたら、それはそのままにして、今度は最後の一文を聞きます。
「次郎君はいくら持っていたのでしょう?」答えは分からなくても、分の意味は理解できるハズ。
そうです。
お助けマンの役割の親は、文章問題の文章を一文ずつ細分化する手伝いをすること。
そして「本当に分からない文」だけを探すのです。
「分からない文」が見つかれば、そこだけを考えさせる。
案外、自力で解けたりするものです。
新常識③:文章問題は一文だけがわからない!
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とにかく読ませてみて、「本当に分からない文」を探すという方法が紹介されています。
これがうまくいけば、そして繰り返せば、ある程度文章題アレルギーが消えそうな感じですね。
アビットでは難しい文章題を説明する場合・・・。
「図や線に書いて説明する」
「簡単な数字に置き換えて説明する」
・・・という方法をとることが多いです。
特に、子どもはビジュアルから入ると理解が早い場合がありますからね☆
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質問④:「100ます計算」しても算数ができるようになりません!
考えてみてください。
単純な計算問題やって、算数全部ができるようになるなんてことはないですから。
つまり「100ます計算を続ける=成績が上がる」ではない。
では、実際に成績が上がった生徒はなぜ成績が上がったのか?
①100ます計算で時間短縮ができた→②子どもに自信を持たせた→③この勢いで他のことも勉強させる→④算数の成績が上がる・・・違いが分かりますよね。
②③がちゃんとできてこそ、成績が上がるのです。
「100ます計算」をして成績が上がらないのは、「②自信の持たせ方」「③他のことも勉強させる」がうまくいっていないから。
親は、時間短縮で自信を持たせ、次の課題をさっと差し出しクリアさせる。
成果は、子どもの側についている人間次第なのです。
新常識④:大丈夫。あなたも「陰山先生」になれます!
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例えば「100ます計算が大切!」とか「算数・数学は基礎・基本が大切!」とか・・・。
間違いではありませんよ。
しかし、この考え方だけに支配されてはいけません。
伸びる可能性をなくしてしまうことにもなりかねません。
100ます計算や基本の計算問題の次に、どのような勉強にもっていくかが重要ですね。
また、文章題や図形の問題を解くときには、計算を使うはずです。
図形の文だけの証明問題でない限りは・・・。
したがって、応用問題を勉強しても、計算の練習はできています。
もちろん、計算が満足にできない場合は、まず基本的な計算問題に時間を使う必要があるでしょう。
お子さんの実力を見極めて、的確に勉強のプログラムを組む、的確に指導できる。
そのような塾での指導や、周囲の大人の力が必要になりますね☆
・・・次回ラスト。