以下、むかし書いた記事で悪いが・・・
あたしは徒刑囚あいての淫売女
ところがあんたは紳士で公爵様ときたもんだ
なにもあたし風情にかかわりあって身を汚すことはなぃんじゃぁないのかい
さっさと仲間の公爵令嬢とかなんとかのところに行くがいいんだ
あたしの値段は赤札一枚(十ルーブル紙幣)でことたりるんだからね
・・・トルストイの「復活」より
↓ 倍賞千恵子が歌う、「カチューシャの唄」
<2017.11.18 記>
以下、むかし書いた記事で悪いが・・・
あたしは徒刑囚あいての淫売女
ところがあんたは紳士で公爵様ときたもんだ
なにもあたし風情にかかわりあって身を汚すことはなぃんじゃぁないのかい
さっさと仲間の公爵令嬢とかなんとかのところに行くがいいんだ
あたしの値段は赤札一枚(十ルーブル紙幣)でことたりるんだからね
・・・トルストイの「復活」より
↓ 倍賞千恵子が歌う、「カチューシャの唄」
<2017.11.18 記>
< トルストイはヤースナヤ・ポリャーナでの召使にかしずかれる贅沢な生活を恥じ、夫人との長年の不和に悩んでいた。1910年、ついに家出を決行するが、鉄道で移動中悪寒を感じ、小駅アスターポヴォで下車した。1週間後、11月20日 に駅長官舎にて肺炎により死去。享年82歳。 >
私のそれまでの知識では、【彼は貴族出身の小説家で自らの農園を農民に開放したりしたが、世界的名声を得て死んでいった人】ぐらいのものでしたし、アンナカレーニナなんぞ読んでも私とは無縁の貴族社会の事って程度にしか理解できず、読んでいる間は夢中に成っても読み終えればさして記憶に残らぬ程度のものでした。 しかし、トルストイの上の様な晩年を知り、今こうしてかもめさんの抜書きされた【復活】のカチューシャの叫びをそれに重ね合わせて見て、何か得難いものを得たような気がしています。 それは未だに世間でトルストイが幅広い支持を受けている理由を解く鍵になるかもしれない。(^L^)
偶然ですが昨年の夏、新型インフルエンザの件でスペイン風邪の事を調べていた時、松井須磨子と島村抱月の事を知り、其の頃からカラオケでカチューシャの歌を歌っています。 それなのに、このカチューシャが【復活】のカチューシャだったとは知りませんでした。 今日この記事を書くためにあれこれ曖昧な記憶をネットで確認していた時に始めて知りました。 私のカチューシャ♪もなかなかのものなんですよ。(^L^)