2011.05.01 産経新聞
以下のような言辞をネットで見出したので、ここに引いておく。昭和32年といえば、わたしが小学三年生または四年生当事のことである。自衛隊が発足して、まだ4,5年しか経っていなかった。さらに、いまや伝説化された感のある「安保闘争」の3年ほどまえのことである。なにもかもが戦後そのものだった。
君たちは、自衛隊在職中決して国民から感謝されたり歓迎されることなく自衛隊を終わるかもしれない。ご苦労なことだと思う。しかし、自衛隊が国民から歓迎され、ちやほやされる事態とは外国から攻撃されて国家存亡のときとか、災害派遣のときとか、国民が困窮し国家が混乱に直面しているときだけなのだ。言葉をかえれば、君たちが『日陰者』であるときの方が、国民や日本は幸せなのだ。耐えてもらいたい。
昭和32年2月防衛大学校第1回卒業式にて 総理大臣吉田茂
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