goo blog サービス終了のお知らせ 

世界遺産と日本/世界の町並み w/IT

世界遺産と日本/世界の個性的な町並みをITを交えた筆致で紹介します。

長崎というとキリスト教会のイメージですが、観光客の姿は見られませんが長崎駅の東側に個性的なお寺が軒を連ねる寺町があります

2025-04-06 08:00:00 | 日本の町並み
 竜宮城の門のような辰野金吾設計の門が入口に建っているのが武雄温泉でした。新幹線を長崎まで延伸する際に、フリーゲージ・トレインの研究に膨大な」税金を投入した結果、失敗してやむなく2度目の乗り換えをさせた駅が武雄温駅でもあります。そうまでして新幹線を無理やり引っ張ったのが長崎駅ですが、今回は観光客があふれる長崎の名所ではなく、新幹線の到着する長崎駅の東側の山麓にある築後通りから玉園通りにかけて,、観光客の姿を見かけない寺町を紹介します。

 
 
 長崎と聞くと教会を思い浮かべますが、今回紹介するのは一つの教会以外はお寺ばかりです。長崎駅の出口を出て東に、市電通りを越えて駅前商店街のアーチを通り抜けてさらに東に、通りの名前が築後通り変わるあたりを左に折れてすぐに寒暖の下に出ます。階段のそばには勝海舟寓居の地という石碑とサン・ラザロ病院と教会の跡の石碑が建っています。サン・ラザロ病院は、天正年間にポルトガル陣の寄付で建てられたハンセン病の病院でしたが、禁教令で教会とともにつぶされてしまいました。その跡地に建てられたのが本蓮寺で石碑の間の階段を上ったところに本堂があります。本堂まで上ると、墓地の向こうに二十六聖人殉教記念碑近くにあるカソリック西坂教会の2本の尖塔が見えます。

 
 本蓮寺の東隣にあるのが聖無動寺で江戸初期の創建で、海路の安全を祈願するお寺だったそうです。原爆投下で焼失し、航海安全を祈願した石灯籠と不動明王像が残るのみで、お隣の長崎観音の像がやけに目だちます。

 
 
 その長崎観音は、江戸初期に創建の福済寺の境内の南側に1979年に建造された万国霊廟の上部に立つもので、像高は18mもあり、どこからも目立つぞんざいです。霊廟は亀の形をしていて、観音像は亀の背中に乗っていますが、これって中国で亀が石碑をしょってる野をよく見かけましたが、同じ発想に思えます。筆者は見損ねましたが、像の内部には日本一のフーコーの振り子があるそうです。

 
 
 
 
 
 
 さらに東に行くと聖福寺に出ます。黄檗宗を伝えた隠元の孫弟子の道胖が江戸初期に開いたお寺ですが、この地域で重文の建築を残す大きな寺です。重文は大雄宝殿など4棟で、本堂にあたる大雄宝殿は宇治にある万福時を思わせる堂々たる建物です。傾斜地に建てられていて、鵜荒山から見ると大きな屋根の後ろに長崎に市街地が広がっています。この裏山に通じる道路に沿ってあるのが瓦塀で、土塀の表面に色々な瓦を張り付けたものでなかなか面白い造形をしています。常滑の窯元近くにも土塀に焼き物を張り付けたものがありますが、常滑では器を張り付けていて、聖福寺の塀ほど変化がありません。

 
 少し戻って、東本願寺の麓を市電通りの方に進むとカトリック中町教会があります。長崎市街地でも数少ない被爆建造物で残された唐や外壁を利用して風苦言されたものです。明治時代の長崎にはカトリック教会は大浦天主堂敷かなかったため、日本人信徒のためにフランス人の寄付によって建てられたものだそうです。シンプルな聖堂ですが、内部も含めてなかなか美しい教会の一つのように思います。

 長崎観音の像内にあるフーコーの振り子は、地球の自転を照明する装置の一つで、19世紀の中期にフランス人のフーコーが考案したものです。慣性の法則で振り子の市移動面は変わらないが、地球が自転をしているため、観測者からは振動面が開店しているように見えるものです。24時間に変わる角度は360×sinθ(θは置かれた場所の緯度)で、回転角を図れば現在地の緯度が判るというものです。科学博物館の日本館には戦前に設置されたフーコーの振り子がゆっくりと往復運動をしていますが、その1階には重たい錘の慣性の法則を利用した地震計がたくさん並んでいます。しかし、現用の地震計は、スマホにも内蔵されている小さな加速度センサーの出力をコンピュータで2回積分をして地震波形を求めています。これは、車や飛行機の位置検出のも使われているものなんです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。