前回は日本人はあまり見かけないコロンス島の古い町並みを紹介しましたが」、今回は日本人にもおなじみの観光ポイントを紹介します。
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コロンス島は南北に長い楕円形をしていて、厦門からのフェリーは島の北東部に着きますが、観光ポイントの大部分は南半分にあります。海岸部以外は、ほとんど平地はなく、小高い丘が連なっていますが、それらの中で最も標高の高い所が日光岩です。丘というよりは、巨大な一枚岩が空に伸びていて、その頂上まで上ることができ、展望台からはコロンス島や対岸の厦門のビル群がよく見えます。麓には日光岩寺があって、他の中国の寺院でも見られる屋根の先端の龍などの作り物が面白い景色です。お寺から頂上までは、急な階段で疲れますが、巨岩の表面に朱で書かれた文字が面白くって何となく頂上に着いてしまいます。
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日光岩寺とは反対側に降りしばらく丘伝いに行くと琴園で、音楽家の記念館のようでしたが、工事中のために展示館は見られませんでした。ただ、その庭からは、日光岩や島の西側の海岸が望め景色の良い所でした。
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そこから丘を下ると島の南側の海水浴場で、なだらかな砂浜が続いています。海岸の先には小さな岬があって波打ち際に遊歩道も作られています。岬を通り抜けると再び砂浜が広がりその先に菽荘花園があります。20世紀初頭に台湾の富豪によって造られた庭園で、起伏にとんだ庭園にはいろいろなビューポイントがあります。中でも音楽好きにとって外せないのが、一番高い所にあるピアノ博物館です。コロンス島出身の胡友義氏のコレクションした19世紀からのピアノの歴史を見られるのはすばらしいことです。時折、ガイドを兼ねた館の方が演奏もしてくれます。変わったところでは、ピアノの中央が手前に折れ曲がって、2つの部分の鍵盤が90度直行したピアノも置いてありました。
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菽荘花園を通り過ぎて島の南東端まで行くと皓月園があります。さほどの庭園ではありませんが、巨大な鄭成功の石像が見ものです。像は対岸の厦門島の方向を向いていて、海の向こうにあるホテル・コンラッドを睨みつけているように見えます。ただ残念なことに、像の正面にある小島は立ち入り禁止のため、像の顔立ちはもひとつはっきりしません。
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島の東岸をフェリー乗り場に戻る途中の小高い丘の上にあるのがオルガン博物館です。菽荘花園のピアノに対してこちらはオルガンのコレクションの展示で、リードオルガンやパイプオルガンなど数多くのオルガンが所狭しと並んでいます。パイプオルガンの演奏も聞きたかったのですが、残念ながら聴き損ねました、演奏が行われるのかの確認もできてませんでしたが。この博物館は、建物も見応えがあって、八卦楼と呼ばれ、オランダ人の設計によるもので中国とヨーロッパの折衷様式を採りコロンス島を代表する建物の一つです。
現在のオルガンやピアノは平均律で調律されています。コロンス島の楽器群も平均律で調律されているものが大部分だと思います。平均律は、純正律に対する調音で、純正率では各音程の周波数が簡単な整数比で表されるのに対して、平均律では半音の周波数比が2の12乗根という無理数で表されます。平均律は調によって音高が変わらず鍵盤楽器むきで長所も多いのですが、ハーモニーが美しくない欠点などもあります。また、ピアノの調律などでも無理数の周波数比を採るために困難を極めていたようです。ピアノの調律をやっていた叔父は研修期間中は缶詰で音の洪水を浴びたようです。おそらく現代の調律では、ディジタルの発信機で任意の正確な周波数の音が作れるので、この音源を使っているのではないかと思います。ただ、基準となるAの音は、現在は440Hzですが、昔に比べて高くなっていて、これから先もどんどん高くなっていくのでしょうか。
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コロンス島は南北に長い楕円形をしていて、厦門からのフェリーは島の北東部に着きますが、観光ポイントの大部分は南半分にあります。海岸部以外は、ほとんど平地はなく、小高い丘が連なっていますが、それらの中で最も標高の高い所が日光岩です。丘というよりは、巨大な一枚岩が空に伸びていて、その頂上まで上ることができ、展望台からはコロンス島や対岸の厦門のビル群がよく見えます。麓には日光岩寺があって、他の中国の寺院でも見られる屋根の先端の龍などの作り物が面白い景色です。お寺から頂上までは、急な階段で疲れますが、巨岩の表面に朱で書かれた文字が面白くって何となく頂上に着いてしまいます。
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日光岩寺とは反対側に降りしばらく丘伝いに行くと琴園で、音楽家の記念館のようでしたが、工事中のために展示館は見られませんでした。ただ、その庭からは、日光岩や島の西側の海岸が望め景色の良い所でした。
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そこから丘を下ると島の南側の海水浴場で、なだらかな砂浜が続いています。海岸の先には小さな岬があって波打ち際に遊歩道も作られています。岬を通り抜けると再び砂浜が広がりその先に菽荘花園があります。20世紀初頭に台湾の富豪によって造られた庭園で、起伏にとんだ庭園にはいろいろなビューポイントがあります。中でも音楽好きにとって外せないのが、一番高い所にあるピアノ博物館です。コロンス島出身の胡友義氏のコレクションした19世紀からのピアノの歴史を見られるのはすばらしいことです。時折、ガイドを兼ねた館の方が演奏もしてくれます。変わったところでは、ピアノの中央が手前に折れ曲がって、2つの部分の鍵盤が90度直行したピアノも置いてありました。
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菽荘花園を通り過ぎて島の南東端まで行くと皓月園があります。さほどの庭園ではありませんが、巨大な鄭成功の石像が見ものです。像は対岸の厦門島の方向を向いていて、海の向こうにあるホテル・コンラッドを睨みつけているように見えます。ただ残念なことに、像の正面にある小島は立ち入り禁止のため、像の顔立ちはもひとつはっきりしません。
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島の東岸をフェリー乗り場に戻る途中の小高い丘の上にあるのがオルガン博物館です。菽荘花園のピアノに対してこちらはオルガンのコレクションの展示で、リードオルガンやパイプオルガンなど数多くのオルガンが所狭しと並んでいます。パイプオルガンの演奏も聞きたかったのですが、残念ながら聴き損ねました、演奏が行われるのかの確認もできてませんでしたが。この博物館は、建物も見応えがあって、八卦楼と呼ばれ、オランダ人の設計によるもので中国とヨーロッパの折衷様式を採りコロンス島を代表する建物の一つです。
現在のオルガンやピアノは平均律で調律されています。コロンス島の楽器群も平均律で調律されているものが大部分だと思います。平均律は、純正律に対する調音で、純正率では各音程の周波数が簡単な整数比で表されるのに対して、平均律では半音の周波数比が2の12乗根という無理数で表されます。平均律は調によって音高が変わらず鍵盤楽器むきで長所も多いのですが、ハーモニーが美しくない欠点などもあります。また、ピアノの調律などでも無理数の周波数比を採るために困難を極めていたようです。ピアノの調律をやっていた叔父は研修期間中は缶詰で音の洪水を浴びたようです。おそらく現代の調律では、ディジタルの発信機で任意の正確な周波数の音が作れるので、この音源を使っているのではないかと思います。ただ、基準となるAの音は、現在は440Hzですが、昔に比べて高くなっていて、これから先もどんどん高くなっていくのでしょうか。