世界遺産と日本/世界の町並み w/IT

世界遺産と日本/世界の個性的な町並みをITを交えた筆致で紹介します。

小貝川に沿って走る関東鉄道の沿線には一面のポピーやモダンな美術館があります

2006-06-04 14:31:24 | 日本の町並み
 風に揺れるポピーの花は優雅です。この同じけしの仲間が阿片の原料になるということは信じがたいところもあります。ポピーの花は首都圏でも、多くの場所で群生を見ることができますが、小貝川の河川敷のものは桁違いのボリュームで、他とは群を抜いています。今年のポピーの見ごろもそろそろ終わりですが、今回は関東鉄道の下妻から下館あたりを紹介します。

 関東鉄道は常磐線の取手から水戸線の下館まで、小貝川の並行するようにディーゼルカーがコトコト走っています。車窓からは筑波山も眺められ、関東平野を走っている~って感じのする鉄道のように思います。取手側では最近開通したつくばエクスプレスを交差していて、首都圏のベットタウンの団地も多く、近郊の通勤列車の顔のようですが、水海道から下館寄りは単線で列車本数も減ってローカル列車の雰囲気になります。

 小貝川では藤代、取手、伊奈など上流から下流まで河川敷のあちこちにポピー畑が見られますが、その中でも下妻は500万本という圧倒的なボリュームで、筑波山を背景にして河川敷が一面真っ赤な絨毯になります。

これだけの数で迫られると、ポピーの可憐さはちょっと後退するようにも思えます。

 下妻からさらに鉄道に乗って終点が下館です。かつては下館市でしたが、合併で筑西市になっています。筑波山の西に位置するという意味あいでしょうか。下館には蔵造りの家並みなど古い町並みが残っているのですが、この町並みとは対照的に、モダンなデザインのアルテリオと呼ばれる地域交流センタがあります。特に日没後に明かりが点くとキラキラと輝いて雰囲気がよくなります。

このセンタには美術館やお祭りの山車を展示する郷土展示コーナなどがあって、それらの展示の中にHazanの映画のロケ風景がありました。Hazan?と当初は意味が解りませんでしたが、続いて訪れた板谷波山記念館でHazanは陶芸家の陶芸家の波山を主人公とする映画ということがわかりました。

 ケシから取れる阿片はアルカロイドの一種として、痛みを和らげる効果の優れた生薬のひとつで、もっとも古い歴史を持っているとされています。麻薬の面が強調されていますが、精製薬のモルヒネは痛みを和らげる特効薬として病院で使われています。薬効の優れた薬も、使用法を誤ると麻薬になるということでしょう。携帯電話も持ち歩ける情報機器としてきわめて便利ですが、持ち忘れると過度に不安になる病的な状態などは、一種の麻薬現象でしょうか。


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