世界遺産と日本/世界の町並み w/IT

世界遺産と日本/世界の個性的な町並みをITを交えた筆致で紹介します。

石造りの世界遺産が2つも隣接するインドネシアのジョグジャカルタ(インドネシア)

2005-10-12 16:34:56 | 世界遺産
 インドネシアのジャワ島のジョクジャカルタの近くには2つの世界遺産があります。一つは仏教遺跡のボルブドール、他方はヒンドゥー遺跡のプランバナンです。ともに、石造りの宗教遺跡ですが、受ける印象はずいぶんと違います。
 ボルブドールは何層にも積み重なった回廊はそれなりの高さはありますが、平面的で穏やかな感じがします。回廊に彫られたレリーフは仏の一生のなかの逸話を掘り込んだもので、戦闘場面などもあったように思いますが、全体に丸い印象を受けます。
 一方のプランバナンは、五重塔を思わせる垂直型の建物で、鋭角的な感じがします。かつては、数多くの塔が建っていたのですが、地震で倒壊し、その一部が修復されているとのことです。たしかに、修復された塔の周辺にはおびただしい数の石の廃墟が残されていました。これらの塔が林立する様は勇壮なものであっただろうと思います。
 プランバナンを訪問したときには、バスともタクシーともつかない乗合自動車に乗りました。現在残っているのかどうかわかりませんが、三菱自動車のコルトを改造していたため、コルトの名称で呼ばれていました。
 バンの後部座席に乗客を10人ほども乗せてつっぱしります。料金を徴収するために車掌役の人も乗っていて、たいていは乗客で満員の車内に入れず、外した後部ドアの位置にぶら下がっています。料金は乗るときに交渉して決めますが、日本人の場合、現地人価格の10倍ほど吹っかけられます。なんとか2~3倍程度の線まで値切りますが、それでも10~20円程度の安さだったように思います。なんとも乗り心地の悪い乗り物でしたが、うまく乗りこなせればこんなに便利で、安く、小回りの利く公共輸送機関もすくないかもしれません。
 どちらの遺跡を巡るのにも暑さとの戦いになります。熱帯の太陽がカーッと照りつけてくらくらします。ただ、日本の暑さに比べて湿度が低いせいか、日陰に逃げ込めればホット、いや、ほっとします。
 暑さの戦いといえば、PCの中に入っているCPUチップも発生する熱をいかにして逃がすかが、ますます難しくなってきているようです。性能を上げるため集積度が上がって、小さなところから発生する熱をどう外部に逃がすかが知恵の働かせどころのようです。人間と同様に熱にうなされて誤動作されては困ります。