今、柘植久慶さんの「近未来ノベル 東京大津波」という文庫本を読んでいる。東海・東南海連鎖地震による大津波が、太平洋沿岸を蹂躙していく。水に飲み込まれた大都市の恐怖を克明に描いている。
読みながら「なるほど!」と思うことがいくつかあった。そもそも(海岸近くに住んだことがないので)津波の怖さをそれほど考えたことがなかった。ある程度泳げれば…と。でも、それは小さな津波で、大きな津波では車や損壊した建築物の「固いモノ」等が猛烈な勢いで流されてくるので、それがぶつかっていたら…終わりなのである。もちろん水の勢いで小さい人間などゴミのように…。
さらに、これは災害全般にいえることだが、事後の「治安の悪化」も怖いものだ。人を変えてしまう。災害用の備えとして、必要なものをバッグに入れておくことの重要さも改めて知った。大きなバールもあったほうが良いようだ。
一昨日から(通勤時間に)読み始めたのだが(おかげで)昨日、通勤で地下鉄に乗り換えるとき、「大丈夫かな~」と思うようになった。「ここで地震になって、閉じ込められ、津波による水が・・・」と「地震が起きるなら、せめて休みの時に・・・」と考えてしまうよね…。
文中にもあったが、国内の大地震や大型台風、スマトラ沖の大地震など、大災害を見聞きしていても「のどもと過ぎれば…」で、その教訓は何も活かされないのだろうか?危機意識はないのだろうか?いやいやそんなことは無いはずだ…と信じたい。
そして、今朝起きたら東北地方に大地震が!これはビックリした。(私にとっては)地震の本を読んでいたら地震が起きたのだ。被害状況はこれから徐々に集まってくるでしょうけど、安否が心配なところです。