草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

核攻撃からの日本防衛にとって足枷になるのが非核三原則だ!

2015年08月08日 | 政局

去る6日の広島の平和式典で安倍首相が非三原則に言及しなかったことは、日本の安全保障上、それを持ち出すことの無意味さを知っているからだろう。いかに防衛力を増強しようとも、最終的には中共や北朝鮮の核ミサイルの攻撃には、手の施しようがないのが現実である。これに対して我が国が取りうる選択肢は限られている。一つは核武装であり、もう一つはアメリカ軍の核兵器を自分たちの管理下に置くことである。中共や北朝鮮からの核攻撃に、問答無用で報復することが決まっていれば、いくら何でも両国が核ミサイルのボタンに、手を触れることはないだろう。これまでは日本が唯一の被爆国であることから、その惨禍を繰り返さないことを世界に向かって表明する機会として、広島の平和式典は意味があった。しかし、それではすまなくなっているのである。核武装が困難である状況にあっては、アメリカの核兵器の運用に対して、日本が発言権を行使できるようにしなくてはならない。その観点からすれば、非核三原則にこだわるのは、誤ったメッセージを他国に発信する危険性がある。日本自身が核兵器を持たなくても、日本国内にあった方が、抑止力としては効果を発揮するからである。日本がアメリカの核の傘を頼りにするのであれば、そこまで配慮する必要があるのではないか。安倍首相の発言をめぐって、野党やマスコミはいつもの反応に終始しているが、日本の安全保障政策はしたたかであるべきであり、それでしか我が国は生き残ることができないのである。

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