草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

退屈している若者が集まっているのがシールズだ!

2015年08月17日 | 思想家

日本人のなかに混乱を望んでいる人が増えているのだろうか。「戦争法案で日本が大変なことになる」と不安を煽っている人も、本をただせばただ騒ぎたいだけなのである。安倍首相を批判をするジャーナリストや評論家が商売になるのも、そうした社会心理的な背景があるからだろう。エリック・ホッファーの『大衆運動』に「退屈している人」という章がある。ホッファーは「ある社会で大衆運動を開始する機会が熟したかどうかを知るためにもっとも信頼できる指標は、おそらく、単調な倦怠感のひろまることであろう」と書いている。日本共産党がバックにいるシールズなる組織も、今後拡大するかどうかは、退屈している若者がどれだけいるかなのである。シールズに参加している若者たちの考え方があまりにも稚拙なので、ネットで徹底的にこきおろされている。彼らは政治への関心が乏しく、ほとんど学んでこなかったからだろう。それでも共感者が現れるのは、何もすることがない若者がいるからだろう。シールズのメンバーが太鼓をたたいたり、ラップ調で大声を張り上げるのも、遊びの延長だと思えば納得できる。生存競争のただなかであれば、そんな悠長なことは言ってはいられないのである。シールズの動員力は徐々に落ちているようで、若い人の多くはやることがあるのだろう。60年や70年の安保騒動とは違ってもう一つ盛り上がりに欠けるのは、政治以上に世の中がめまぐるしく動いているからだろう。退屈した一部の若者が騒いでいるだけで、シールズが大きな力になるのは土台無理なのである。

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