草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

日本がアングロサクソンの属国になることを恐れた小泉八雲

2011年10月29日 | 思想家

 アメリカに押し付けられた原子力発電所が事故を起こし、その死の灰が東日本全体をおおっている。とくに、福島県は最悪である。さらに、そこに追い打ちをかけるようにして、アメリカのオバマ政権は、TPPに日本が参加することを要求している。自分たちの輸出を増大させるために、強引に日本を引きずりこもうというのだ。ロシア、中共、さらには韓国からも甘く見られている民主党政権は、今度はアメリカの一つの州になるつもりなのだろうか。自民党だって偉そうなことはいえないが、ここまではやらなかったと思う。今から5年前の正論別冊に、関岡英之が「小泉八雲の聲を聞く」という一文を寄稿したことがあった。そこでは、アングロサクソンを痛烈に批判した八雲の『神国日本』を取り上げていた。「日本が外国産業に土地の購入権を与えたら、その時は希望を捨てて滅亡する時だ。この信念を、わたくしはどうしてもしりぞけることができないのである。目先の利益だけを考えて、ともするとそういう挙に出たがりがちなうぬぼれ慢心こそは、日本の運命を右か左に決するものだろう。そういう意味で、日本はロシアの軍艦や銃創を恐れるよりも、それとは比較にならない恐れをイギリスやアメリカの資本にいだかなければならない」。今八雲が生きていれば、TPPに断固反対したに違いない。アングロサクソンによって、経済的に日本が支配され属国になることを、誰よりも心配していたわけだから。

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TPP推進で政府広報をたれ流すだけのマスコミを嗤う

2011年10月29日 | マスコミ評

 何度でも言うが、山本夏彦の言葉を借りるまでもなく、大新聞やテレビが国を誤まらせるのである。マスコミがこぞってTPPを推進するさまは、まさしく異常である。内閣府が試算したGDPが2・7兆円増加するというのも、朝日新聞以外は10年間でというのを書かなかったし、報道しなかった。国民の知る権利どころでなく、民主党政権の情報操作に手を貸すにいたっては、言語道断である。外交交渉を行うにあたっては、まず国益を優先させるべきで、それを無視して突っ走るのは尋常ではない。民主党政権の延命を図ろうとする野田佳彦首相は、なりふりかまわずに、米国にすがり付こうとしているのである。それにしても、不甲斐ないのが民主党の国会議員である。産経新聞によると、自民党の多くがTPP反対に回りそうな情勢なので、一緒に気勢を上げても票にならないということから、旗を巻いて降参する者が続出しているとか。しかし、それ以上にマスコミの論調にに逆らいたくないという心理も働いているのではないか。原発報道においてもそうであるが、野党精神を失ったジャーナリズムは、もはや存在する意味がない。国民の新聞離れやテレビ離れが話題になってきているが、政府広報をたれ流すだけのマスコミを、国民がどうして信用できよう。何が問題なのかを取り上げて始めて、ジャーナリズムの名に値するのである。

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