草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

福島産のリンゴをかじって薀蓄をたれる「あぶくま抄」を嗤う

2011年10月14日 | マスコミ評

 昨日の福島民報の「あぶくま抄」というコラムを読んでいて、無理してリンゴを食べている姿が目に浮かんだ。「風評被害」とやらを吹き飛ばすために、あえてリンゴを話題にして、そのうまさを絶賛し、どれだけ健康によい食べ物であるかを、薀蓄をたれて解説していた。しかし、そこまで書く必要があるのだろうか。福島県に住む子供たちに、うまいから食べなさい、とでも言いたいのだろうか。年間1ミリシーベルトを越える地域が、県土の6割もあるのに、それを問題にしないで、リンゴを食べて見せるのは、どういう神経なのだろう。それと同じようなことやりたいのが福島県である。福島県産の米を全国の学校給食で使ってもらうために、PR大作戦を展開するのだという。国が高めに設定した基準値を下回ったとしても、国民の多くは安全だとは露ほども思っていない。どうしてその現実を直視しないのだろう。そんなに自信があるのならば、佐藤雄平知事が、福島市内のスーパーにでも立って、地元産の新米を売ってみればいい。買うのはほんの一握りだから。いくら安全宣言を出しても、笛吹けど踊らずなのである。見え透いたパフォーマンスはもうやめた方がいい。そして本当に安全だと思っているのならば、自分の子供や孫に食べさせればいいのである。それはできないくせに。

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民主党ヨイショで信じてもいない情報をたれ流すマスコミ

2011年10月14日 | マスコミ評

 あれだけ平静さを装っていたマスコミも、自分の住んでいるところの近くだと、パニックになってしまうようだ。東京都世田谷区での放射線騒動は、瓶に入っていた放射性ラジウムが原因ということで、一件落着と相成った。これによって明らかになったのは、国や東京電力のお先棒をかついで、安心、安全を振り撒いていた根拠そのものが、脆弱だということだ。今回の放射線騒動で冷静な対応ができなかったのは、自分たちが流している情報を信じていないからだろう。マスコミの責務は、事実に近い情報を伝えればいいのに、お上の言いなりになっていることが問題なのである。先の総選挙での政権交代の大合唱があって、民主党が権力を手にした。このため、まだその幻想から抜け出せない人もかなりおり、原発事故対応の不手際をめぐって、民主党政権を追及するのに及び腰になっている。竹山道雄の言葉を借りるならば、「事実による認識よりも、おおむねある一種の信じたいという動機によっている」(『見て・感じて・考える』)のだろう。とくにその傾向はインテリに強い。社会の集団表象を代表するかのように振る舞い、それに抵抗する人間に対しては、徹底的に排除するのである。しかし、あまりにもデタラメな政治に、ようやく国民も気づきつつあるのではないか。民主党政権に期待したことが間違いであったと。

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