朝日新聞が今日、東日本の空間線量の汚染地図を公表した。航空機の測定にもとづくもので、環境省の資料から作成した。これによって年間1ミリシーベルトを越える地域が、どこまで広がっているかが手に取るようにわかる。実にその面積は、8都県の1万3千平方キロに達し、日本の国土の3パーセントにあたるという。福島県に限ってみると、県土の半分近くがそれに該当する。とくに、浜通りや中通りについては、年間5ミリシーベルトを超える地域もかなりある。民主党政権は、国土の3パーセントというのを、一体どう考えているのだろう。残りの97パーセントをどうして活用しないのだろう。もはや優柔不断な政治に期待するのではなく、自主的な判断によって、そこから一刻も早く避難することを提案したい。危険な場所にとどまっているれば、後悔するのは自分たちなのである。さらに、福島県が生き残ろうとするならば、県レベルで会津地方への集団移転を検討すべきだろう。その地図に救いがあるとすれば、どこまで信頼できるかは別にして、会津地方には、年間1ミリシーベルト未満の、それほど汚染されていない地域がまだ存在するということだ。ただ、驚いてしまうのは、栃木、群馬両県の内陸部についてである。いずれも会津以上にひどい可能性がある。
←除染よりも避難を優先させるべきだと思う方はクイックを