ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

昭和18年-新穀感謝で子供にキャラメルの特配

2014年07月02日 05時32分41秒 | Weblog

 昭和18年(1943)の秋、戦時の配給制度の下、さまざまな物資、食糧が配給となっていましたが、今は店に溢れている菓子類も配給されていました。

 当時の社町社区(今の加東市社)の配給に関する文書綴の中に子供用菓子の特配に関する通知が綴じられています。新穀感謝、新嘗祭、今の勤労感謝の日、天皇陛下が新穀を捧げて神に感謝されるという祭りです。これに合わせて、子供にキャラメルを特別に配給するというものです。菓子がなかった頃ですから、きっとキャラメルは甘くておいしかったでしょうね。通知は以下の通りです。このような通知も漢文調カタカナ混じりの文で、謄写版印刷されています。

 

 昭和十八年十一月二十六日

                社 町 役 場

社区長殿

 新穀感謝菓子特配ノ件

新穀感謝ノ意味ニ於テ十三才以下ノ児童ニ菓子特配サルル事ト相成左ノ記ノ通リ配当サルルニ付此段及通知候也

   記

一、配当量  壱五弐〇 個(キャラメル)

一、基礎   十三才以下児童数

             

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