ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

福吉の大歳神社の百度石

2010年01月01日 10時30分18秒 | Weblog
 平成22年(2010)、加東市の新年は福吉から始まります。市内で一番早く、元旦の午前9時から地区初集会が開かれるのが福吉(ふくよし)地区なのです。「福」と「吉」という目出度い字がそろい、加東市に福を呼び込んでくれる感じがします。
 この目出度い名前は元禄時代に遡ることができるといいます。それ以前は仁我井村という名前だったようで、「にがい」と読みます。この名は「苦井」(にがい)の意味で、塩泉が湧き出ていたので付いたと言われています。しかし、「苦い」にも通じることで、不吉だと言う者もあり、元禄時代に村中に凶事が続いたことから皆で話し合い、好い字を選んで「福吉」と定めたということでした。(『加東郡誌』)
 そして21世紀の現在、加東市となり、市内で一番早く新年の始動をする地区となったわけです。
 福吉地区の大歳神社に参拝した折、石鳥居の柱の脇に百度石が建っているのに気づきました。小さな百度石で、表面が一部欠けており、古さが感じられました。建立年は不明ですが、初日の光を受けて光っているように見えました。
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