22日(土)、やしろ歴史民俗研究会の第2回研修会が社公民館で行われました。
今回は、播磨学研究所所長の小栗栖健治さんが「加東の民俗芸能」と題して、加東市の3つの民俗芸能、上鴨川住吉神社の神事舞、秋津百石踊、朝光寺の鬼追踊について講演されました。
3つの民俗芸能について、氏は若い研究者の時代から調査と研究を続けられており、資料をもとにエピソードを交えながら、由来、内容、意味などを背景となる時代や村組織などを分かり易く解説されました。
私もこれら3つの芸能を見てきましたが、その独特の動き、リズムなどにいつの間にか惹かれて、大好きになってしまっています。今日はそうした踊りや衣装、音などの意味を深く知ることができ、ますます興味が深まりました。
播磨学研究所の研究紀要の第26号には、小栗栖先生の論文「秋祭りに見る播磨の中世-加東市上鴨川住吉神社」が掲載されています。コロナ禍の間は、踊りの練習などに制約も多く、公開されなかったり、縮小されていました。人口減少や少子化の進行で、こうした伝統芸能の維持、継承が困難になりつつある今の時代に、その歴史的、文化的価値を認識して、その保存に力を注いでいかなければならないとの思いを強くする機会ともなりました。