県庁の南にある県公館(旧県庁)に県政資料室があります。公館で会議などがある時には展示を見たりしますが、今年は県政150周年ということで、県史に関する展示に関心が向きます。18日(水)も会議の少し前に展示室を覗いてみました。
目にとまったのが、初代県会議場の写真と議員等の写真でした。初代議場は八角堂とよばれる八角の洋風の建物でした。兵庫県に県会が開設されたのは明治12年(1879)のことで、始めは神戸のお寺を仮議場としていたそうです。
その八角堂の前で勢揃いした県会議員の写真の中に、加東郡(現加東市、小野市域)選出の議員だった高瀬藤次郎の姿がありました。前列左から4人目の洋服姿の大柄な人物が高瀬藤次郎です。この写真は高瀬家の提供でもあり、県議会の一階ロビーにも展示してあります。高瀬藤次郎は、その後、自由民権運動、大同団結運動を経て、明治23年帝国議会の開設とともに兵庫第六区(現在の北播磨地域)から初代の衆議院議員となっています。