語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【南雲つぐみ】足三里のツボ ~疲れやだるさ、胃腸障害、慢性腰痛、慢性鼻炎~

2018年04月05日 | 医療・保健・福祉・介護
 足三里は、すねの外側で、ひざ下から指3本分ほどの位置にあるツボ【注】だ。この部分を、ふくらはぎを親指や中指でつかむようにして強く押す。痛みを感じるツボで、じっくりもみほぐしてもいい。ツボ押しの本では「疲れやだるさ、胃腸障害、慢性腰痛、慢性鼻炎などによい」とよく書かれている。
 「つれづれなるままに・・・・」で始まる有名な平安時代の随筆集「徒然草」(吉田兼好)には、「四十以後の人、身に灸を加へて三里を焼かざれば、上気の事あり」と書かれている。
 「四十歳を過ぎたら、体にお灸をし、足の三里にもすえておかないと、のぼせが起こりやすい」というのだ。
 江戸時代、三河の国に先祖代々長生きで知られた「万平」という一家がいたという。ある時、徳川家斉に謁見し、長寿の秘密を聞かれ「両足の三里に灸するのみ」と答えたのだとか。江戸時代の書物によれば、万平242歳、妻のたく221歳、子は196歳、孫は151歳・・・・。話半分と考えても驚くべき長寿だ。

 【注】
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□南雲つぐみ(医学ライター)「足三里のツボ ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2018年3月19日)を引用

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