メドレー日記 Ⅱ

by 笠羽晴夫 映画、音楽、美術、本などの個人メドレーです

関根正二 展

2020-02-29 09:09:06 | 美術
関根正二 展 生誕120年・没後100年
神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
2020年2月1日(土)― 3月22日(日)
 
久しぶりにまとめて見ることができた。20年前、当時の本館で生誕100年展を見たときの印象は忘れられない。その後、東京国立近代美術館、ブリヂストン美術館(現アーティゾン美術館)などで関根の絵に出会う時は注意して見るようになった。
 
今回は「子供」(アーティゾン美術館)以外、主要なものはすべて展示されているようだが、以前より強く感心したのは「死を思う日」、「風景」、「井上郁像」、「少年」、「姉弟」、「自画像」(特にスケッチ)など。有名な「三星」も、三人の視線、表情など、様々な思いを感じることができた。
 
関根は対象を突き詰め捉えきって、煮詰まったところを、ある「瞬間」として描出しているとでも言えるだろう。それがよくわかるのは「井上郁」像。
 
奇しくも100年前、画家はスペイン風邪にやられ没した。スペイン風邪で、直接間接に夭折した天才はかなりいるようだ。村山槐多、高間筆子など。
 
今後の開催がどうなるか未定の状況で早めに見に行こうと思った次第。



この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« メアリーの総て | トップ | 泉 麻人「冗談音楽の怪人・三... »

美術」カテゴリの最新記事