メドレー日記 Ⅱ

by 笠羽晴夫 映画、音楽、美術、本などの個人メドレーです

宮 芳平 展

2013-11-13 21:08:36 | 美術

生誕120年 宮 芳平 展  -野の花として生くる。

練馬区立美術館 2013年9月15日(日)-11月24日(日)

宮 芳平 (1893-1971)は、名前もまったく知らない画家だった。こうしてまとめてみることができるのはありがたい。

中村彝や村山槐多と交流があったらしく、そういう雰囲気はある。しかし彼らのように切迫した感じはない。それでも、展覧会の広告などからすると素朴、朴訥な画家と思っていたが、こうして見るとどうして多彩で破天荒なところもある。

 

かなりいろんな画家や描き方に影響されていたようで、はっきりそれとわかるものを試行したものもある。

 

この人のいいところは、一つ一つの絵が、本当はどのくらいの時間をかけたのかわからないのだが、対象を細かく分析、再構成というよりは、見た瞬間の印象を大事にしているように見えることだ。そう、こう見えたのだろうな、と見ていて素直に感じられる。

 

それでいて、思い切ったユーモア、怪奇なるもの、など。 

 

この美術館はこのところ一年に一つはなかなかいい企画、それもレアなセンスがよいものをやるが、今年は「牧野邦夫展」に続いて二つ目だ。

 


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