昨日(11月10日)、音楽教室のジャズ系発表会に今年もヴォーカルで参加した。
会場は銀座ヤマハホールの地下。今回で3回目の参加である。
もともとトランペットとサックスのコース中心に、他の楽器、ヴォーカルも少し参加という形式で、今回出た後半では、ヴォーカルは私を含めて2人、あとはピアノが数人、ギターが2人くらいであった。
歌ったのは I've got you under my skin (Cole Porter 1936) 、歌うならチャレンジしがいがあるものという気持ちもあった。
2か月前からヴォーカル・コースで練習していて、当初難しそうと感じていた二拍三連が延々続くところはシナトラの録音をまねていたらそれほど時間をかけずになんとか感覚をつかめたが、それより同じ音が続くさびの一つとか、半音ずつ下がっていってまた半音ずつ上がっていくところかなど、最後まで苦労はした。
それでも、繰り返しのところで入れるフェイクは、シナトラのまねがベースだが、普段は使わないGもファルセットを使わないで出たから、これは狙いどおり。
バックはピアノトリオ、ピアノはジャズピアノを習っている先生だし、ベース、ドラムも実力で定評ある講師たちだったから、これは安心してまかせられた。あがることがなかったのは、もうかなりの間ジャムセッションを経験しているからだろう。
ワンコーラスをふつうに歌い、次のコーラスはピアノソロ、そしてもうワンコーラスを盛り上げを工夫して歌った。
一か月前に喉を少し傷め、風邪と重なり、直すのに長引いて、耳鼻科で漢方を処方してもらい、あまり声を出さずにリズムとタイミングの練習中心で来て、本番では、多分他人からは、普段の声に聞こえたと思う。自分では最後のところ少し嗄れたのがわかったが。
今回の発表会、全体としてレベルが上がっていたと思う。特に観客も含めて楽しんでやるという空気があったという点で。
ところでこの曲の日本語タイトルは「あなたはしっかり私のもの」で、自分で君を能動的につかまえたという感じなのだが、実際に歌詞を読むと、むしろ好きだけれどもその一方で用心していたのに理性的であろうとしたのにあなたはもう私の中にはいってしまった、というもので、そういうぼやきというか可笑しさが軽みとして出たかというと、これはまだまだ、これからの課題だろう。
なお、リハーサルでベースの方の言によれば、この半世紀以上前のビッグバンド用のコード進行は今ではかなり珍しく、楽器演奏では多少慣れが必要とのことであった。