
ウクライナ東部の戦線が正念場を迎えている事は、先に述べた所ですが、ここをクリック⇒いよいよセベロドネツク市が危ない様で、その西側のリマン市はロシア国防省によればロシア軍により制圧された様でこの朝日新聞28日午後10時半の記事は両方をバランスよく指摘し、何と日本語に付近の地名を置き換えた地図を添えています。
大きく見るため、以下にもう一度コピペします

ウクライナ第2の都市ハリキウから南西へ100キロのイジューム市を経て、その先のリマン、セベロドネツクとリシャチェンスク市を結ぶ線を制圧しないとロシア軍は部隊を更に南部のマリウポリ市と結べないばかりか、戦闘部隊への補給も続かない為、双方にとって正念場となっている訳です。ウクライナ軍もロシアの対独戦勝記念日以降、1週間ほどはM777砲の活躍もありロシア軍戦車部隊のせん滅などが報じられましたが23日以降、苦戦が報じられています。その一方でロシア軍も50年以前に第1線で活躍した骨董的T62戦車迄、鉄道輸送し戦車の補給をせざるを得ないとの情報も有り、まさに正念場の様です。
鉄道輸送中のT62(5月25日ウクライナのTwitterから)

マリウポリ市のアゾフスタリ製鉄所の撤退を見て、ウクライナ指導部には「玉突き水涸れるまで戦った将兵に”万歳突撃を刺せる”思想が無い」事を知りましたから、適宜柔軟な対応をすると見ていますが、出来れば頑張って欲しい物です。一部には、ここにロシア軍東部兵力を集中させ「せん滅を意図している」との見方をする人も居るようですが、贔屓の引き倒しかも知れません。
もう少し心配しながら見守らないといけない様です。
写真:ウクライナ東部戦線の都市図(日本語版は珍しい)
朝日新聞:
ロシア軍がウクライナ東部ルハンスク州の完全制圧へ攻勢をかけている。焦点の拠点都市セベロドネツク周辺で、ウクライナ軍との激しい攻防が続く。一方、ロシア国内では公然と軍の撤退を訴える声が出た。
ウクライナ軍参謀本部は28日朝の報告書で、ロシア軍が包囲を狙うセベロドネツクについて「ロシア軍は作戦の成功に至っていない」と説明した。ただ、米シンクタンク戦争研究所は27日、「ロシア軍はセベロドネツクでただちに前進できそうにない」と分析する一方、「数日内の包囲は可能」との見方を示した。1万人以上の市民が残っているとされ、住宅の90%が破壊されて死傷者も増え続けている模様だ。
ロシア軍はルハンスク州の9…
(以下省略)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます