今回の「silent」が何故、ここまで皆さんの心を惹き付けたのかを、考察して見たいと思います。
見る視聴者が、ドラマ世界に浸ることを妨げる余計なものを極限まで省くことで、生まれるさまざまな空白が、情報過多の現代社会に疲れている多くの視聴者に“癒やし”として受け入れられ、素敵な余韻を残してくれた作品でした。
まず、フジTV側からの解説や、ある聞こえない夫&聞こえる妻のご夫婦が、茶の間に居ながら「silent」を好評価するYOUTUBEまで出現し、人それぞれが捉え方の違いが興味深かった silent のドラマ解説が、良い意味でのプロモーションとなり、功を奏したと思われる。
このドラマを通して、少しでも聴覚障害を持たれた方たちの気持ちや手話が良く理解でき、そのことが健聴者の多くの皆さんに伝わり、自然な共生社会に繋がる切っ掛けになることを脚本家の生方美久さんは願っていたのかもしれませんね。(気が付いた時には、皆が優しくなっていた社会っていいよね。)
特に私が印象に残ったのは、古賀先生・友人の真子・紬の母親・想の母親・最後に仲良しの湊斗の優しい後推しの言葉「いってらっしゃい。」でした。
◎#11変わったもの、それでも変わらないもの
◎【ドラマ感想】silentサイレント最終話