オリンピック選手で優秀なメダリストの玉子を探すために「タレント発掘事業」という競技経験に関係なく、高い運動能力を持つ人材発掘や育成を目的として、全国の地方自治体で行われている活動です。
その他にもJOCが2008年に設立した”エリートアカデミー”は、将来オリンピックをはじめとする国際競技大会で活躍できるアスリートを育成するため、ナショナルトレーニングセンターを中心とした環境の中で考える力・競技力・知的能力・生活力をバランスよく向上させるプログラムを実施し、若い選手たちを競技団体と共に経済的に支援しています。
対象種目は、卓球、フェンシング、レスリングの3つに絞り、若い選手の育成と強化を図り、6年がかりでやっと卓球の平野美宇(みう)選手と伊藤美誠(みま)選手の13歳ペアがダブルスでドイツとスペインで優勝したり、フェンシングの松山恭助選手17歳がロシアのジュニア世界選手権で優勝するなど、その効果が表れはじめ世界で実力を発揮しているようです。
障害者スポーツは、健常者スポーツとは大きな差があり、パラリンピアの発掘事業や強化策はまだまだ遅れており、6年後に間に合うのだろうかと言うのが正直な私の感想です。
障害者スポーツに厳しい環境下の中で、3月にソチで開かれたパラリンピックで5大会連続となるメダル獲得を果たされた日本障害者ノルディックスキー荒井秀樹監督のように、体格や障害の度合いが違う選手たちを如何に勝利へと導くためにユニークな練習法を導入し、パフォーマンスの最大化をめざす一方で、選手たちの生活から仕事まですべてをサポートする企業訪問(スポンサー獲得や就労)などの環境整備に力を注いだ監督に頭の下がる思いです。