物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

カタクリ   ~更新 2017~

2017-04-03 18:00:00 | ユリ科

カタクリ(片栗)
<学名:Erythronium japonicum Decne.>
ユリ科 カタクリ属 多年草








日本では北海道、本州、四国、九州の平地から山地の落葉広葉樹林の
林床に広く分布し、群生していることが多い。

スミレ探しの途中でカタクリがきれいに咲いているのに出会いました。

撮影日 2017.04.02: 群馬県

主に中部地方以北に多く分布し、四国と九州では少ないそうです。



通常2枚の葉があり、幅2.5-6.5 cm程の長楕円形の葉には通常、
暗紫色の模様がある。



早春(花期は3-4月)10 cm程の花茎を伸ばし、
薄紫色の花を先端に一つ下向きに咲かせる。



花被片と雄蕊は6個。雄蕊は長短3本ずつあり、
長い雄蕊の葯は短いものより外側にあり、
先に成熟して裂開する。葯は暗紫色。
 雌蕊の花柱はわずかに3裂する。
日中花に陽が当たると、花被片が開き反り返る。
日差しがない日は終日花が閉じたままとなる。

(「スプリング・エフェメラル」(春の妖精)といわれる)


種子にはアリが好むエライオソームという物質が付いており、
アリによって生育地を広げている。
(スミレと同じですね。)
発芽から開花までには7-8年を要し、
原則として鱗茎は分球することはない。
通常栄養繁殖は行わない。
(カタクリは両性花で自家不和合性であり、
自家受粉による種子の形成はほとんど行われない)



白花(ややピンク色です。)が見られました。



白花もきれいですね。



開きかけの白い花・・・



コンロンソウ   ~タネツケバナの仲間~

2017-04-03 06:00:00 | アブラナ科
コンロンソウ(崑崙草)
<学名:Cardamine leucantha (Tausch) O.E.Schulz
アブラナ科タネツケバナ属 多年草











北海道~九州の渓流沿いなどの湿った場所や山地谷沿いの湿地に生える。


撮影日 2007.05.13: 群馬県

この仲間としては比較的大型で、草丈は30-70cmになる。



葉は長柄がある奇数羽状複葉。小葉は5~7個、
小葉は両面有毛、縁には鋸歯があり、先は鋭く尖る。


撮影日 2015.05.10: 群馬県

花期は5~6月 



茎上部に短い総状花序をつけ、白色で
直径7~10mmの4弁花を開く。雄しべ6本。


撮影日 2007.05.13: 群馬県





和名の由来

◎花の白さを中国の崑崙山脈の雪に見立てたという説
◎黒っぽい実の色を南シナ海の伝説の島である崑崙島に住む
 褐色の肌色をした崑崙坊に例えたという説
があります。