物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

ウリノキ

2016-06-21 06:00:00 | ミズキ科
ウリノキ(瓜の木)
<学名:Alangium platanifolium (Siebold et Zucc.) Harms
                                           var. trilobatum (Miq.) Ohwi>
ミズキ科 ウリノキ属 落葉低木







北海道~九州の山地の林内に生える高さ3mほどになる落葉低木。
樹皮は灰色。なめらかでまるい皮目がある。
葉は互生し、長さ10~20cmで、3裂することが多いが、
若い個体では時に5裂する。表面にはまばらに毛があり、裏面には
軟毛が密生する。


撮影日 2016.6.19: 群馬県

花期は5~6月で集散花序に白色の花を咲かせる。



花の形は特徴的でおもしろく、一度見たら忘れられない形をしている。



花弁は6枚であり、花が開くと巻きあがってカールし、
長い葯(3cmほどで12本)が出てくる。



まるで、風鈴のような、白い花が、緑の葉の下につり下がっている。



葉の形がウリに似ているということで、瓜の木との名前が付いた。


コメント (8)
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ヤマボウシ

2016-06-20 06:00:00 | ミズキ科


地元散策で今の時期に見られるいくつかの樹木の花を紹介していきましょう。





ヤマボウシ(山法師)
<学名:Cornus kousa Buerger ex Hance subsp. kousa>
ミズキ科 ミズキ属 落葉高木








高さ5~10mぐらいの落葉高木。山地に普通に生え、幹は灰褐色。
葉は対生し、楕円形または卵円形で長さ4~12cm、
全縁でやや波打つ。


撮影日 2016.6.19: 群馬県

花期は6~7月、花は淡黄色で小さく、多数が球状に集合し、
その外側に大形白色の総苞片が4枚あり、花弁のように見える。



真ん中の丸いところが花の集合体。


果実は集合果で9月頃に赤く熟し、直径1~3センチで球形、
食べられる。
果肉はやわらかく黄色からオレンジ色でありマンゴーのような
甘さがある。果皮も熟したものはとても甘く、シャリシャリして
砂糖粒のような食感がある。果実酒にも適する。

山法師の名前は、白い頭巾(ずきん)を被った山法師に例えて
名付けられた。
中心にある緑色の粒状の花を坊主の頭に、白い総苞片を、
まとっている頭巾に見立てたもの。



街路樹・庭園樹・公園樹としても用いられる。材は器具材として用いられる。
花・果実・紅葉と1年で3回楽しめる。

近縁のハナミズキ(アメリカヤマボウシ)の果実は集合果にならず、
個々の果実が分離している。



コメント (2)
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コアジサイ

2016-06-18 22:26:37 | ユキノシタ科
今の梅雨時 奇麗なアジサイを  『雑草日記』 で紹介しています。
こちらでもアジサイの仲間を1つ紹介したいと思います。





コアジサイ(小紫陽花)
<学名:Hydrangea hirta (Thunb.) Siebold et Zucc.
アジサイ科 アジサイ属 落葉低木









関東地方以西~九州の山地や丘陵の明るい林内や林縁、
林道沿いや伐採跡地など、山地の明るい場所に
ふつうに自生する樹高1~1.5mの落葉低木。


撮影日 2016.6.18: 群馬県

葉は対生し形は卵形から倒卵形で、先は鋭尖形、
基部は円形または広いくさび形になり、長さ5~8.5cmになる。
縁は規則的で大きな鋸歯がつき、葉の表面、裏面ともに
毛が散生する。



花期は6~7月、径5cmほどの花序を枝先に複散房状につける。



アジサイの仲間に特徴的な装飾花はなく、すべてが普通花で
両性花だけからなり、白色から淡青色の5弁花が密集する。



装飾花が無いのですが林の中で群生しているととっても目立つ
なかなか奇麗なアジサイです。

さて おまけです。
山の中 鹿さんに出会~った。






コメント (4)
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イボタヒョウタンボク

2016-06-12 08:06:33 | その他

イボタヒョウタンボク(水蝋瓢箪木)
<学名:Lonicera demissa Rehder var. demissa
スイカズラ科 スイカズラ属 落葉低木









日本固有種で、本州の山梨県から長野・静岡県に分布しています。
(フォッサマグナ要素の植物のひとつ。)


撮影日 2016.06.05: 長野県

山地に生える高さ1~4mの落葉低木。


葉は長楕円形で対生し、「イボタノキ」に似ています。



5月~6月ごろ、枝先の葉腋に淡黄色の花を2個ずつ咲かせます。








果実は液果で9月から10月に真っ赤に熟します。2個並ん
でつきますが合着しません。

イボタヒョウタンボクの実 

撮影日 2013.10.6: 長野県



真っ赤に熟して一見おいしそうに見えるのですが
ヒョウタンボクの仲間の実は有毒 
 
なんで口にしてはいけません。




コメント (4)
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キンギンボク  (ヒョウタンボク)

2016-06-10 07:45:34 | その他
キンギンボク(金銀木)
<学名:Lonicera morrowii A.Gray>
スイカズラ科 スイカズラ属 落葉低木










北海道西南部、本州の東北地方および日本海側に分布し、
植栽されている場合もある。
高さ2mほどになり、細かく分枝する。若い枝には軟毛が
密生する。
葉は長さ2-5mmの葉柄をもって対生する。
葉は広楕円形から狭楕円形、ときに円形で、長さ1.5-5cm、
幅0.8-3cm、先端は鈍頭から円頭で凸端になる。
表面にはしわがあり、裏面には軟毛が密生する。全縁。


撮影日 2016.6.5: 長野県

花期は4-6月。葉腋から長さ5-15mmになる花柄を出し、
2花をつける。



花冠はほぼ放射相称で、やや2唇状の5裂片に分かれ、
裂片の長さは7-12mmになる。雄蕊は5本ある。



花は、はじめ白いがのちに黄色くなり、一つの枝に
白い花と黄色い花が入り混じる。
スイカズラの様に、最初は白色で後に黄色になるので
キンギンボクの名がある。

果実は径6-8mmの球状の液果。
果実は2個ずつ合着してつき、瓢箪(ひょうたん)状に
なることから、別名ヒョウタンボク(瓢箪木)とも呼ばれる。
7~8月頃に、真っ赤に熟し有毒。


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