クサアジサイ(草紫陽花)
<学名:Cardiandra alternifolia Siebold et Zucc.>
アジサイ科 クサアジサイ属 多年草
宮城県以南(日本海側では新潟県以西)の本州、四国、 九州大隅半島以北の
やや湿った林床または岩上、山地の木陰 などに生育する。
木質の地下茎から毎年数本の1年生の茎をだす。茎は全体に 白色の粗い毛が散生し、
直立、ふつう分枝せず高さ20-80cmになる。茎の下部には数個の鱗片状に退化した葉がある。
撮影日 2019.07.00: 群馬県
葉は互生し、葉身は草質で、披針形または楕円形まれに卵形で、 長さ10-20cm、幅3-6cmになり、
先はやや尾状の鋭突頭、縁には 鋭い鋸歯があってその先は多少点状となり、基部は鋭突形となって
葉柄に続く。葉の両面に白色の毛が散生する。
花期は7~10月。茎の先端に集散状の花序をつけ、白色または 淡紅色の花を多数つける。
花序軸には白色の粗い毛が生える。 花序に狭楕円形から狭披針形の宿存性の苞があり、
長さは2cm以内。
周辺につく装飾花(中性花)は少数で、広卵形~菱形の萼片が3個 直径約1.5㎝、白色または淡紅紫色になる。
普通花(両性花)は小型で径6~7mm、萼筒と子房が合着した花筒は 長さ1.5~2mmになり、外側に粗い毛が散生する。
花柄は長さ3-6mm、無毛か白色の毛が散生する。 萼片は5個、広卵形または三角状卵形で先は円形になり、
長さ0.5~0.6mm、幅4~5mmで、花期には平開する。 花弁は花筒の上縁につき、5個あり、倒卵形または広倒卵形で
先は円頭になり、長さ2.5~3mm、幅2~2.5mmで、花期には平開する。
雄蕊は多数(約20個ぐらい)、花糸は長さ2~3mm、裂開直前の葯は 黄色。
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