センブリ(千振)
<学名:Swertia japonica (Schult.) Makino>
リンドウ科 センブリ属 二年草
先月、観察中に見かけたときは未だ蕾でしたが
撮影日 2020.9.27: 群馬県
そろそろ咲いているだろうなと見に行ってきました。
北海道西南部、本州、四国、九州の日当たりが良くやや湿り気のある
山野の草地などに広く分布する。
撮影日 2020.10.18: 群馬県
根は黄色を帯びる。
草丈は5~30 cm。茎は薄紫色を帯びて断面は四角く、直立し
根元から数本に分かれて生える。細長い線形の葉が対生する。
発芽した芽がロゼット状の根生葉となりそのまま越冬し、
翌年の8~11月に茎先に円錐花序を出し多数の花を咲かせる。
花は合弁花で、白い花冠は深く5裂し、縦に紫色の線があり
雄しべは5本、雌しべは1本、
花びら(花冠裂片)の基部に 蜜腺溝があり蜜腺の周囲には
細い毛のような付属物がある。
5枚の萼片は、線形で尖り、長さは5~11 mm。
リンドウなどと同じで陽が当たらないと花が開かないんです。
近くに咲いていたリンドウの花
当薬と呼び、ドクダミやゲンノショウコと共に有名な日本固有の生薬です。
開花期の全草が用いられ、乾燥させ、煎じてまたは粉末にして
飲みます。 薬効は、胃腸虚弱、下痢、腹痛、発毛などとされます。
日本固有の生薬で、漢方薬には用いられない。
花、葉、茎、根すべてとても苦くセンブリの名前の由来は
「千回振出してもまだ苦い」ということからつけられたとされています。