うつむいて咲く綺麗な花の中を ついつい撮ってしまいます。
撮影日 2019.07.06: 群馬県
ヤマオダマキ(山苧環)
<学名:Aquilegia buergeriana Siebold et Zucc. var. buergeriana>
キンポウゲ科 オダマキ属 多年草
北海道~九州の全国に分布し、山地の道ばたの草地や林縁などに生える。
根出葉は2回3出複葉で、長さ15~25cm。各小葉の第1小葉柄は3~6cmと長く、
第2小葉柄は1.5㎝以下と短い。 小葉は長さ2~3cmの扇形で、2~3中裂し、
各裂片はさらに2~3浅裂する。 葉の表面は緑色、裏面は粉白色で裏面の基部
近くには軟毛が散生する。 茎は高さ30~70cmになり、上部には軟毛は生える。
茎につく葉は上部は無柄、1回3出複葉になる。
花期は6~8月。放射相称で直径3~5cmの花を下向きにつける。
萼片は5個で花弁状、狭卵形で紫褐色。
萼片の内側に花弁5個が互生し、黄色で長さ1~3cmになるが、 基部はうしろに長く
伸びて距になる。距は紫褐色でやや内側に 弓状に曲がり、先は徐々に細くなり先端は
小球状になる。
雄蕊は先熟で多数あり、中心部は退化した膜状の仮雄蕊となって 雌蕊は5個を取り囲む。
離生した雌蕊は萼と花弁が落ちると、下向きから上向きに変わり、実になる。
果実は直立し、長さ1.5~2cmの袋果となり、腺質の短毛が密に生え、中には、 光沢のある
黒色の種子が多数入っている。
苧環(おだまき)の由来は、昔、アサ(麻)などの繊維の糸を巻きつけた 管のことで、
距が伸びた花の形が似ているためつけられたもので、 山に生えるのでヤマオダマキ(山苧環)という。