ホタルブクロ(蛍袋)
<学名:Campanula punctata Lam.> キキョウ科
ホタルブクロ属 多年草
そろそろ咲いている頃と思い行ってみました。未だ数は少なかったですが綺麗に
咲いていました。初夏に大きな釣り鐘状の花を咲かせるホタルブクロです。
撮影日 2019.07.13: 群馬県
北海道西南部から九州にかけてのやや乾燥した草原や道ばた などでよく見られる
高さ30cmくらいの多年草。 全体有毛(茎には粗い開出毛がある。)で匍匐枝を
横に出して 増え、そこから茎を直立させて株が広がっていきます。
根生葉は長い柄があり、卵心形で花期には枯れる。 茎葉は互生し、
長さ5~8cm、幅1.5~4cmの三角状卵形または 披針形でふぞろいの鋸歯がある。
花期6~7月。初夏に花茎を延ばし数個の釣り鐘型の花を 穂状につける。
花は柄があって、うつむいて咲く。
花冠は淡紅紫色または白色で濃色の斑点があり、 先は浅く5裂する。
花色には変化があり、赤紫のものと白とがあって、関東では 赤紫が、
関西では白が多いといわれています。
萼と萼との間にある付属体が反り返っているのが特徴。
〔 萼片の湾入部(萼と萼との間)には反り返った部分 (付属体)がある。 〕
近畿以東の山地には萼片の湾入部に付属体のない ヤマホタルブクロという
変種がある。
山間部では人里にも出現する野生植物であるが、 美しいので山野草として
栽培されることも多い。 暑さには弱い一方、日陰でもよく育つ。
トーローバナ、チョウチンバナ、チョウチン、フクロバナ、 ツリガネソウ
などの別名があります。
和名の語源には、以下の2つの説があります。
① 子どもがホタルブクロの袋のような花にホタルを入れて 遊んだことに
由来する。
② 火垂る(ほたる)が語源という説 ホタルブクロの花が手に持つ提灯に
似ていることから、 「火垂る袋」と呼ばれるようになった。
≪虫の蛍も、「火垂る」が語源ではないかと言われている。≫