物臭狸の『花日記』

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ツバメオモト

2017-06-22 06:00:00 | ユリ科
ツバメオモト(燕万年青)
<学名:Clintonia udensis Trautv. et C.A.Mey.>
ユリ科ツバメオモト属の多年草










北海道~近畿地方奈良県以北の本州の山地帯上部から
亜高山帯の深山の針葉樹林などの下に分布する
高さ30~40㎝の多年草。


撮影日 2017.06.17: 長野県(志賀高原)

根生葉は4~6枚、倒卵状長楕円形で、長さ15-30 cm、幅 3-9 cm
葉質は柔らかいがやや厚みがあり、オモトの葉に似る。
はじめは縁に軟毛がある。



花期5~7月、花茎を伸ばして総状花序に数個の白花をつける。
基部に包があるが、花時には脱落する。
開花時には花はやや下を向く。
花被片は長さ10-15 mmで6枚、ほぼ平らに開く。



花後花茎、花柄が伸びて直径約8㎜の球形の液果が濃藍色に熟す


名の由来は、春に葉が展開する様子を、刀の鍔(つば)に見立てて、
鍔の芽(つばのめ)からツバメ、葉がオモト(万年青)に似ている
ことから、ツバメオモトの名になったという。
また、果実の色がツバメの頭に似ていることによるなどの説もある。