物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

ツルマメ

2015-09-11 06:00:00 | マメ科
少し前に小豆の原種のヤブツルアズキを取り上げましたが
今回は同じマメ科で大豆の原種を取り上げたいと思います。


ツルマメ(蔓豆)
<学名:Glycine max (L.) Merr. subsp. soja (Siebold et Zucc.) H.Ohashi>
マメ科 ダイズ属 蔓性一年草





本州、四国、九州の原野や空き地に普通にみられ、長さは1-4 mになる蔓草。
茎には下向きの粗い茶色の毛が密集する。

撮影日 2015.09.05: 群馬県

葉は3出複葉、各小葉は楕円形を中心に長葉、丸葉等の多型が見られ、
長さ3.5~6.0 cm、幅1.5~2.5 cm。両面とも毛がある。

 

花期は7-9月、花は蝶形花で淡紅紫色、長さ5~8mm、
葉腋の総状花序に3~4花がつく。

とても小さいですが綺麗な花です。

豆果は長さ2~3cmで淡褐色の毛が密生し、2~3個の種子が入っている。
枝豆(ダイズの若い果実)によく似ていています。

ツルマメはダイズの原種とされています。
山梨県の酒呑場遺跡から縄文前期のツルマメ種子圧跡が見つかり、縄文前期
から利用された可能性があるようです。


ツルマメとは蔓性の豆からの命名ですね。
別名:ノマメ