物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

クズ

2015-09-10 06:00:00 | マメ科
クズ (葛)<学名:Pueraria lobata (Willd.) Ohwi>
マメ科 クズ属 つる性多年草





北海道から九州までの日本各地に分布していて、万葉の昔から
秋の七草の一つに数えられています。

つるは、他のものに巻きついて10メートル以上に伸び、
全体に褐色の細かい毛が生えている。
根もとは木質化し、地下では肥大した長芋状の塊根となり、
長さは1.5メートル、径は20センチにも達する。
葉は三出複葉、結構な大きさとなる。小葉は草質で幅広く大きい。
葉の裏面は白い毛を密生して白色を帯びている。

撮影日 2015.9.5: 群馬県

花は8-9月の夏~秋に咲き、穂状花序が立ち上がり、濃紺紫色の
甘い香のする花を咲かせる。






大和国(現:奈良県)の国栖(くず)が葛粉の産地であったことに
由来してクズの名前になったといわれます。

根を用いて葛粉や漢方薬が作られることで知られています。
(古来から大きく肥大した塊根に含まれるデンプンをとり、
「葛粉」として利用されてきた。
葛粉を湯で溶かしたものを葛湯と言い、熱を加えて溶かしたものは
固まると半透明になり、葛切りや葛餅などの和菓子材料や
料理のとろみ付けに用いられている。)

花色には変異がみられ、白いものをシロバナクズ、

淡桃色のものは トキイロク と呼ばれます。
 ↑ ↓ 過去記事でご覧ください。