悠々人生

気が多すぎて「時間破産」状態。もっとゆっくりとした人生が目標です。

頼もしい若い講師

2021-03-02 18:56:26 | Weblog
 東日本大震災から満10年なのでテレビではNHKと民放が協力した番組を放映するそうですが、オンラインセミナーでも政府や新聞社の開催が続いています。今日は読売新聞と損害保険協会の共催による「巨大地震に備える 東日本からの10年」を聞きました。

 基調講演は大学で防災を研究している21歳の学生です。東松山で被災したのですが避難した小学校で屋外階段の3段下にいた大人5人が流されるという辛い体験をしています。また遺体を探して回るなどした悲惨な体験を何とか伝えたいと、被災直後の中学2年生から語り部を続けているそうです。

 小学校海岸から2.3㌖離れているので海からの津波は少なかったのですが、学校の裏の川に遡上して溢れた津波の方が大きかったそうです。その学生が一番心配するのは震災の風化で、その記憶の風化は被災した自分たちから始まっているのだと言います。

震災の年に生まれた子供は今5年生ですから、あと2年すると震災を経験した小学生はいなくなってしまうのです。その子どもたちに震災の教訓を残すには学校教育の重要さを訴えます。命をどう守るか、共に生き抜く力を学ぶ避難訓練の内容も何も変わらないことをしっかりと教えたいというのです。

 いくつか聴講したセミナーで共通しているのは、災害に向き合うために被災地を見たり聞いたりしたことをぜひ周りの人に伝えて欲しい、災害に対する危機感を持ち続けるようにして欲しいと言われます。

 昨夜の「鶴瓶の家族に乾杯」でも岩手県を取り上げていましたが、東北人の明るく前向きな姿に元気を貰えますので、震災を風化させないように語り継いでいきます。
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