悠々人生

気が多すぎて「時間破産」状態。もっとゆっくりとした人生が目標です。

石炭の活用

2012-10-27 19:25:13 | Weblog
 原子力発電の停止に伴い、再生可能代替エネルギーとして太陽、風力、地熱などがもてはやされているが、コスト的な課題が大きい。そんな時、いわき市の石炭・化石館を見学した。

 その展示によると常磐炭田はエネルギーの石油化で、昭和51年に128あった炭鉱のすべてを閉山したが、現在でも本州最大で11億トンの埋蔵量があるという。常磐炭田の最高採炭量は年間400万トンだったというから300年近い採炭ができる。

 外国の石炭は2億年~3億年前の化石だが、常磐炭田は3500万年前の古第三紀漸新世に栄えた植物の化石だという。その年代の違いは石炭の質と関係あるのだろうか。たまたま福島から帰った翌日の「モーニングバード」で北海道の石炭が話題になっていた。

 石炭には褐炭・瀝青(れきせい)炭・無煙炭の種類があるそうで一番よいのが無煙炭。北海道の炭鉱で話題になっているのは褐炭。水分が多くカロリーが低い、しかも自然発火の危険性が高いという。日本の発電量の25%は石炭火力だが、そのほとんどは輸入炭を使っている。

 石炭・化石館にも「石炭ガス化複合発電IGCCを開発」という説明があったが、北海道の褐炭からガスを作るというのも同じような考えらしい。石炭が使われなくなったのは二酸化炭素の排出による温暖化の影響だったが、二酸化炭素を減らす研究が進んでいる。

 アフリカ・モザンビークの採掘権を新日鉄住金が持つというニュースもあるが、国内炭を活用する日が来るのではないだろうか。



昭和30年代の掘進切羽


昭和43年ごろのロードヘッダーによる掘進切羽
現在はもっと進化し、安全も確保されているのだろう
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