




「困窮で「無保険」受診遅れ 県内で5人が死亡 福岡民医連09年調査」
2009年に県内で少なくとも5人が国民健康保険(国保)の保険料を滞納して保険証がない「無保険」になり、受診が遅れて死亡していたことが、県民主医療機関連合会(福岡民医連)の調査で分かった。08年の2人から大幅に増加。保険証があっても収入が少なく、病院にかかれずに病状が悪化するケースも目立つといい、福岡民医連は「長引く不況が影響し、お金のあるなしで命の格差が生じている」と行政の対応を訴えている。
全日本民主医療機関連合会(民医連)が3月に発表した全国調査結果を受けて、福岡民医連が県内の事例の詳細を発表した。
死亡したのは、41歳男性、50歳女性、52歳男性=いずれも北九州市▽59歳男性=福岡市▽59歳女性=大牟田市。就労状況は3人が無職、2人が非正規雇用だった。大牟田市の女性は清掃業などで家計を支えていたが、2000年ごろから糖尿病が悪化。「無保険」のため病院に行かず09年に寝たきりになり、そのまま自宅で死亡したという。
福岡民医連は、「無保険」や、保険料を滞納後に分割して納めている「短期保険証」などの患者で、放置していれば死亡に至ったとされる5人のケース(うち1人は10年に死亡)も報告。谷口路代事務局長代理は「(調査結果は)氷山の一角にすぎない」と話し、困窮者のために無料または低料金で診療する医療機関(県内18カ所)を増やすことなどを県に求めている。
調査は福岡民医連に加盟している病院や診療所計25カ所などを対象に行った。
(2010年4月15日 西日本新聞朝刊)


また、保険料を滞納後に分割して納めている「短期保険証」や保険証があっても収入が少なく、病院にかかれずに病状が悪化するケースも増えているという。



国・行政の22年度予算が執行されているにも関わらず、そのキッカケやトライすること、恩恵すら受けられない現状を打開して頂きたいものだ。

