銀幕大帝α

切り株推奨映画感想ブログにつきグロ画像注意。
御蔭様で16周年。4500作品レヴュー突破。御訪問有難う御座います♪

デモンズ3

2011年05月23日 18時48分57秒 | 洋画ホラー
THE CHURCH/89年/伊/95分/悪魔ホラー/劇場公開
監督:ミケーレ・ソアヴィ
製作:ダリオ・アルジェント
脚本:ダリオ・アルジェント
音楽:ゴブリン

出演:トマス・アラナ、バーバラ・クピスティ、フェオドール・シャリアピン、アーシア・アルジェント

<ストーリー>
悪魔崇拝者たちが過激な騎士団に虐殺され、合葬されたうえ大聖堂が立てられた。それから850年後、野心に燃える新任司書が、聖堂の封印をといてしまう・・・。悪魔(デモンズ)は甦り、世に出ることを防ぐため大聖堂の扉が閉められたが、そこには見物者など多くの人が残っており、大聖堂は恐怖の修羅場に・・・。
<感想>
物語の鍵を握る女の子がアーシア・アルジェントだったのかなぁ。
この子が兎に角可愛かった。

ゾンビが氾濫した模様を描いたランベルト・バーヴァ監督作『デモンズ』及び『デモンズ2』だが、こちらは悪魔が教会で未曽有の恐怖を引き起こす、いかにもアルジェントが大きく関わった事だけのあるエログロの中にもダークな美しさを放った怪作。

監督は降ろされたバーヴァに代わり、『アクエリアス』で独自の美学的ホラーを作り上げたミケーレ・ソアヴィ。
音楽はアルジェントと言えば彼らに結びつくゴブリンが担当。

見ての通り、スタッフ陣にはそれなりの逸材が揃っている。
電気工具の石砕機で腹を突き破る番人や、地下から唐突に現れる人が密集し蠢くオブジェなど、不気味でえげつない描写も豊富に用意されている。
冒頭では魔女の頭が馬に蹴られてあちこちコロコロ転ぶ、変に印象に残るシーンなんてものもある。

しかしだ、話に目を映すと、どうにも意味が分からない。
いや、展開に急なものが多過ぎて訳が分からなくなっている。

悪魔によって操られた人間

てのを撮りたかったんだろうけど、そんな彼らが前振りも無く突然凶行に走りだすものだから、観ている者としては「いきなり何でこんな場面?」と完全置いてけぼり。

話の前後繋がりが無茶苦茶過ぎるのだ。

終盤に至っては、何らかの力で教会が突然崩落と、どうやってこうなったのか理解するのも難しい。

少女が穴を覗き込む意味深なラストも文字通り意味深過ぎて、製作陣にしか分かっていないような考えるだけ無駄な意味不明シーン。
これじゃあ流石に余韻すら残らない。

怖さあれどもそこに持って行くまでの無茶振りが多過ぎて、ギャグ怖さみたくなっている。
これには困ったものだ。

アルジェントはソアヴィに一体何を撮らせて、観客に何を伝えようとしたかったのか最初から最後まで全く分からなかった。

評価:★★
11/05/23VHS鑑賞(中古)
にほんブログ村 映画ブログ ホラー・サスペンス映画へ
にほんブログ村

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« メガ・シャークVSジャイア... | トップ | ハンターズ・ブラッド »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
もう忘れた (にいな)
2011-05-24 13:47:38
記憶にないなぁ。見てるはずなんだけどね。なんせこの頃この手の作品が量産されたからね。

でもアルジェント、ゴブリンという組み合わせは今でもワクワクするなぁ~
返信する
>にいなぁんへ (ヒロ之)
2011-05-25 01:51:31
何せ古いからねぇ。
オイラもVHS持っていた事自体忘れてた位。

アルジェントと言えばゴブリンだよね!!
今作も耳に残るスコアを提供してくれていたよ
返信する

洋画ホラー」カテゴリの最新記事