銀幕大帝α

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DATSUGOKU -脱獄-

2012年04月12日 18時04分10秒 | 洋画サスペンス
THE ESCAPIST/08年/英・アイルランド/102分/サスペンス・アクション/劇場未公開
-監督-
ルパート・ワイアット
主な監督作:『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』
-製作総指揮-
ブライアン・コックス
-脚本-
ルパート・ワイアット

-出演-
ブライアン・コックス
主な出演作:『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』
ジョセフ・ファインズ
過去出演作:『キリング・ミー・ソフトリー』
リーアム・カニンガム
過去出演作:『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』
<ストーリー>
自らが犯した重犯罪により無期懲役刑を受け入れ獄中生活を送っていたフランク。ある日、愛する娘が重体との手紙を受け取った彼は、脱獄を計画するが…。

<感想>

一瞬、セガール親父の新作なのかと手に取って見たら全く関係の無い事が判明。
本作は『猿惑ジェネシス』で頭角を現したルパート・ワイアット監督のデヴュー作。
文字通り‘脱獄’を軸にしたお話。
ただ一本筋で脱獄の話を描いているのではなく、脱獄の計画と実行を交互に映し出す斬新な作りになっている。

気になったのはちょくちょく出てくる良く解らない描写。
刑務所内で麻薬製造?
休憩時間を使っての囚人同士によるファイトゲーム?
自由過ぎるだろ。

その工具、何処から手に入れた?ってのもあった。

話の鍵となっている部分は、フランクの娘が薬物中毒で重体に陥ったという事。
フランクは死にかけの娘にもう一度会う為に囚人仲間を募って脱獄を計画していくのだが、実行シーンは“そんな簡単に成功していくものなのか”と思う位の楽々っぷり。
だがこれ、ラストで判明するのだが、フランクにとっては娘と共に自由になる為の夢物語だったのだ。
だからそんなに上手く事が運んで行ったのか、というオチ。
まぁ大方そうなんだろうな、と予測させる様なシーンは出てくる。
それがフランクの妻が刑務所に面会として訪れるシーンだ。
この時の妻の表情により危篤の娘は死んだというのは誰でも解る。
なのでフランクにとっては脱獄する意味が全く無くなったという訳。
ということでこの時点で脱獄実行パートは夢物語という結論に直ぐに達してしまう。
オチ前早々に感付かせてしまうのはちょっと勿体無い気がする。
妻が面会に来る場面はもっと後ろまで引っ張った方がより驚愕のオチになっただろうに。

ラストは再び冒頭シーンに繋がっている。
ここは洒落ていて面白い。
フランクがいたら計画は成功していたが、いなかった場合には果たして成功するのだろうか。
色々と想像させられながらのエンディングには余韻に浸る事が出来たし、話自体も悪くない。
後もう少し脚本を細かく煮詰めていればより優れた作品に成り得たかもしれないな。

最後にどうでもいいことだがニット帽の男がジャン・レノに見えて仕方がなかった。

評価:★★★
12/04/12DVD鑑賞(新作)
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コメント (6)
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