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銀幕大帝α

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るろうに剣心 最終章 The Beginning

2021年11月14日 21時34分06秒 | 邦画アクション
2020年
日本
137分
アクション/時代劇
劇場公開(2021/06/04)



監督:
大友啓史
『るろうに剣心 最終章 The Final』
アクション監督:
谷垣健治
原作:
和月伸宏
脚本:
大友啓史
主題歌:
ONE OK ROCK
出演:
佐藤健緋村剣心
有村架純雪代巴
高橋一生桂小五郎
村上虹郎沖田総司
安藤政信高杉晋作
北村一輝辰巳
江口洋介斎藤一



<ストーリー>
剣心は助けた女・雪代巴に人斬りの現場を見られ、口封じのため一緒に暮らすことになる。その後、剣心は巴とともに幕府の追手から逃れ、農村へと身を隠すが…。

これで終わる。ここから始まる。

―感想―

昔「北斗の拳」でサウザーがケンシロウに敗れた後、聖帝十字陵のお師さんの亡骸に寄り掛かる場面でリンが「顔から険が取れてまるで子供のよう」という台詞があったのを覚えているでしょうか。
本作で言うとサウザーが剣心、そしてお師さんが巴だろうね。
心許せる人を前にすると、失いかけていた優しさを取り戻していく、みたいな。
剣心が笑顔を見せるようになったのも、本気で愛した巴の存在が身近にあったからこそだろう。

前編にあたる『るろうに剣心 最終章 The Final』で2人がどういった運命を辿るのかを見知っているので、どのような終わり方になるのかは大方想像出来るが、それにしても暗い。
お葬式かよ、て位に内容がどんよりしている。
まあ話が話だけに、そういう雰囲気になるのも仕方がないとは思うが、観ている俺も憂鬱になっちまって、アクション部分になっても今まで通りの気持ちの高まり方にはならなかったなあ。

このテンションだだ下がりのままで完結を迎える事が果たして良いのか。
そこは観た人それぞれの感想に委ねるが、俺的には前編と後編を逆にして欲しかった、かも。

いや、物語自体はすっげえいいのよ。
でも、第一印象は「暗すぎだろこれ。。。」だったから。

今作の有村架純ちゃん図鑑
前編での少ししか出演シーンが無かった鬱憤を晴らすが如く、ほぼずっと出ずっぱりにはファンである俺はもう眼福だった。

殆どのシーンでピクリとも顔の表情を変えず最後まで演じ切った事は素晴らしく、逆にそういう演技も貴重でもあり、愛想のない架純ちゃんに萌えてしまった。
一番美しいと感じたのは雪の道を静かに歩いて行く場面。

まるで雪女の様な透き通った白さに思い切り目と心を奪われてしまったわあ。
可愛いというか綺麗というか、もう言葉には表せられない神々しい架純ちゃんを、ずっと目で追い続けていたから、2時間越えでも全然苦にならなかったのよ、はぁほんま好き♡

評価:★★★☆
21/11/14DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2021-11-10
メーカー:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント

関連作:
『るろうに剣心(2012)』(正編)
『るろうに剣心 京都大火編(2014)』(続編第1部)
『るろうに剣心 伝説の最期編(2014)』(続編第2部)
『るろうに剣心 最終章 The Final(2020)』(最終章第1部)
『るろうに剣心 最終章 The Beginning(2020)』(最終章第2部)

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るろうに剣心 最終章 The Final

2021年10月18日 19時33分46秒 | 邦画アクション
2020年
日本
138分
アクション/時代劇
劇場公開(2021/04/23)



監督:
大友啓史
『億男』
アクション監督:
谷垣健治
原作:
和月伸宏
脚本:
大友啓史
主題歌:
ONE OK ROCK
出演:
佐藤健緋村剣心
武井咲神谷薫
新田真剣佑雪代縁
青木崇高相楽左之助
蒼井優高荷恵
伊勢谷友介四乃森蒼紫
土屋太鳳巻町操
三浦涼介沢下条張
音尾琢真呉黒星
大西利空明神弥彦
中原丈雄前川宮内
鶴見辰吾浦村署長
小市慢太郎川路利良
阿部進之介鯨波兵庫
柳俊太郎乙和瓢湖
丞威乾天門
成田瑛基八ツ目無名異
荒木飛羽雪代縁(少年時代)
窪田正孝清里明良(回想)
渡辺大新井青空(回想)
福山雅治比古清十郎(回想)
神木隆之介瀬田宗次郎
北村一輝辰巳
有村架純雪代巴
江口洋介藤田五郎(斎藤一)



<ストーリー>
剣心に強烈な恨みを抱く上海マフィアの頭目・雪代縁が東京に総攻撃を仕掛ける。剣心の十字傷の謎を知る彼こそ、剣心が自ら生み出してしまった最恐最悪の敵だった。

―感想―

この手の映画は所謂キャラクタームービーと呼ばれるんだけど(漫画原作やからね自然とそうなる)、原作そのままのキャラ作りにした場合、すっげえ違和感が生まれるものとそうでもないものとに分かれる。
本作に限っては2012年製作の第1作目から変わらず後者で、全てのキャラクターが活き活きとしていて且つ印象にも残る。
敵も味方もカッコイイと感じるのは、間違いなくアクションのどれもが良い意味で邦画ぽくない位に全編通して躍動しているからだろうなあ。
これも全てアクション監督である谷垣健治さんの功績が大きいのは確かで、現実離れした「動き」を多用しながら戦う姿には心底痺れさせられるし、それがあっての決着には「説得力」も生まれるんだよね。
観るに堪えないへっぽこチャンバラをされて、勝った、負けたとなっても「なんでやねんw」てなるもの。

個人的には江口洋介の構え、戦い方、姿勢が好き。
しかしなんだな、あれだけ煙吹かしていても短くならないタバコは不思議なものだ。

新田真剣佑があそこまで動けるのには正直、度肝抜かれた。
亡き父(千葉真一)が絶賛したのも頷ける。
確かこの動きを見て「俺を越えた」と言ったんじゃなかったっけ?
凄かったよ、シュンッ!シュンッ!てな高速移動が。
けど、ゲロ吐きはいらんよな(☆1個減点)。

男性陣に魅力があれば、女性陣にも魅力があるのがこのシリーズの強み。
出番は少ないけど有村架純ちゃん、綺麗だったもん。
そりゃあんな美人な姉ちゃん持ってたら、くどい様に「姉ちゃん、姉ちゃん」言いたくなるわな。
シスコンかよ、弟。

太鳳パイパイが「おら、こいよクイッ」とする場面は惚れた。
神木キュンは神木キュンだ、「多分君達より強いよ」、あー俺も言ってみてえ、優しい顔してどこまで強いの神木キュン。

前編となる『最終章 The Final』だが、一つの作品として綺麗に終わるのも良い。
さて、後編だな。
前情報入れていないから、どういう内容なのか知らないけど、楽しみにしているでござるよ。
(そういえば有村架純ちゃんと夫婦の時はこの辺の言葉使いはしてなかった)

評価:★★★☆
21/10/18DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2021-10-13
メーカー:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント

関連作:
『るろうに剣心(2012)』(正編)
『るろうに剣心 京都大火編(2014)』(続編第1部)
『るろうに剣心 伝説の最期編(2014)』(続編第2部)
『るろうに剣心 最終章 The Final(2020)』(最終章第1部)
『るろうに剣心 最終章 The Beginning(2020)』(最終章第2部)

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ブレイブ -群青戦記-

2021年07月25日 17時28分09秒 | 邦画アクション
2021年
日本
115分
アクション/SF/時代劇
PG12
劇場公開(2021/03/12)



監督:
本広克行
『亜人』
主題歌:
UVERworld『HOURGLASS』
出演:
新田真剣佑西野蒼
山崎紘菜瀬野遥
鈴木伸之松本考太
渡邊圭祐不破瑠衣
濱田龍臣吉元萬次郎
鈴木仁黒川敏晃
飯島寛騎成瀬勇太
福山翔大福山翔大
水谷果穂鈴木あさみ
宮下かな子今井慶子
市川知宏佐野亮
高橋光臣本多正信
長田拓郎高橋鉄男
足立英藤岡由起夫
草野大成小暮サトシ
池田純矢木下藤吉郎
三浦春馬徳川家康
松山ケンイチ織田信長



<ストーリー>
突如、戦国時代にタイムスリップした高校生たちが、部活のスキルを駆使して織田信長や徳川家康と戦うことに。

次の対戦相手
織田信長って、マジ?


―感想―

さしずめ「戦国自衛隊」ならぬ「戦国部活隊」といった感じか。

「ふっ、俺、大会とか優勝とか興味ないんだよね」



「僕は元の時代に戻りたいんだよぉお!」

なんじゃこいつ(笑)。
成長物語として描く為にも少なからず初めは情けない「男」にしなければいけなかったとはいえ、感情移入し辛いだろこんな主人公。
この男よりもこの漢(おとこ)の方がよっぽど頼もしくカッコイイ。

こんな台詞言いたいし、言われた女はぜってえ濡れる。

突然校舎全体が戦国時代にタイムスリップし、いきなり現れたゾンビ兵・・・は?これゾンビ映画なん?
と思ったけど、違った。
紛らわしいメイクだわ。
なんであんなゾンビみたいな姿だったのか未だに分からん。

ぶっちゃけ、物凄い安っぽい映画だよね。
金掛けていると言っても、衣装とか小道具とかその辺だけでしょ。

野球のボールを投げ付けて倒す

痛い!てのは理解出来るが、倒す?んなバカな。

球速200キロ以上出てるですかねw

「俺達はトップアスリートだ!」

だってさ。
だったら球速200キロ以上出ているんでしょう(すっとぼけ)。

この映画のピークは間違いなく、タイムスリップ直後の虐殺シーン。
そう、序盤で大きな山場が観れて、その後はのらりくらり。

最後は主人公だけ戦国時代に残り(歴史を変えない為)、生存者は元の時代に戻るのだが、その戻りましたというのが分かった所で止めておいた方が良かったんじゃねえかなあ。
数日か、数週間経った学校の日常を映し出したラスト、ツッコミしかない。
あれだけ死人が出て、確か先生方も全滅したはずの学校が通常通りてのが有り得ねえ。
メンタル強すぎ云々よりも、休校となっていないのは、どう考えてもおかしいでしょーが。

元の時代に戻ったら、これまでの事は無かった(死者も全員生き返った)、その時の記憶も消えたてなら、まだ納得もいく(いや、それはそれでツッコミたくもなるか)。
なんかこういう適当な終わり方にしちゃう所が日本映画らしくて良いよね(よかねえよ!)。

校庭の虐殺場面にて、主人公が弓を撃つ、撃たないともたもたしている間、切り殺されそうになる女学生。

え!?ゆーりやん!ゆーりだよね?
ほんの一瞬だけ顔が映ったので確信持てなかったけど、エンドロールの出演者名観てしっかり「太田夢莉」記述があり、あっやっぱりゆーりやった!

映画じゃまだその他大勢扱いなのか、ドラマでだと結構良いポジション与えられたりしているんだけどねえ。
その内、映画でもヒロイン位にはなって欲しいものだ、NMB時代からの一ファンとしてはその時を待ってます。

評価:★★★
21/07/25DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2021-07-21
メーカー:東宝

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東京ヴァンパイアホテル

2021年06月30日 14時41分17秒 | 邦画アクション
2017年
日本
83分・89分・84分・72分・59分
アクション
R-18
TV



総監督:
園子温
『新宿スワンII』
脚本:
園子温
出演:
夏帆
満島真之介山田
冨手麻妙マナミ
安達祐実女帝
神楽坂恵エリザベス・バートリ



<ストーリー>
地球と人類の滅亡を図る吸血族と、人類の戦いを描く。

―感想―

しょこたんこと中川翔子が居酒屋の客を一人除いてほぼ全員を銃殺しまくる、かなりぶっ飛んだオープニング。
その生かされた一人が人類の運命を担う女マナミ。
演じているのが冨手麻妙だ。
大量の汗水を流しながらもがき苦しむ表情が最早エロス。

しかもなんと彼女、丸坊主なのである!!

怯え続けていたと思ったら、急にブチギレたり、冨手麻妙の場面に応じた演技の切り替えが絶妙。
すっげえ好きなんだわ、俺、彼女の演技。

第1巻は、何故こういう世界になったのか、吸血族の生き方等を踏まえたエピローグ的な構成。
そして、冒頭のしょこたんを含め、元SKE48メンバーである松井玲奈や物凄い厚化粧をしている女帝・安達祐実と、チョイ役からメインキャラまで豪華な俳優陣で固めているのは一つの見所である。

兎に角、吸血族を題材にしている為か、血の出る量が半端なく多い、流石は園子温。

今作の可愛い子役図鑑

エピソード2で登場。
この子の詳細、誰か教えて!!
いやあ、とても可愛い子役ちゃんやったわ~。
エピソード2はこの子がメイン。
本能的に動物に噛み付き口元血塗れにして振り返った際の顔が究極の美。

【第2巻】―感想―



↑『バタリアン』のオバンバ思い出して笑ってしまった。

東京が「終わる」シーン、このCGが感心する位に良く出来ている。

仮にもし、俺が部屋に閉じ込められて「今、日本が終わる!」と、この映像見せられたら本気で信じ込んでしまうだろうなあ。
しかし、満島真之介のキチガイハイテンションぷりは何だよあれ(笑)。
楽しそうに演じているよね、その辺やっぱり園映画だと思うわ。


この女優さんが妙にエロい。
おっぱいは正義である。


ぶっつけ本番で自ら剃ってたんかよ!
監督の要望にここまで応えられる若手の女優、他にそうはおらんだろ。
そして第2巻でのラストでは激しく喘いでいた冨手麻妙。
おおうっ興奮しちまうぜ、その顔よ。


エンディング曲、カッコイイやん。

【第3巻】―感想―



この干からびてちっちゃくなったおばちゃん、女帝の妹やったんやね。

にしても、キモ過ぎるだろ(笑)。

そうだよな、本当に世界が「終わった」のか知りたいし、信じる事も出来んよね。
俺でも作った映像で騙して閉じ込めてるんじゃないかと疑うわ。

そんな疑心暗鬼な人間達が建物から出せ!と吸血鬼軍団に立ち向かう姿が全編を占めているのが第3巻。
武力行使しても敵うはずもなく、て所で夏帆が演じるKが参戦。
更に、冨手麻妙もどんどんとヴァンパイア化へ。


第2巻の感想で書いた妙にエロい女優さん、感じた通りにエロかったw
大体あんな(お胸強調の)格好している時点で「やりマン」だよね~。
ヴァンパイアにねじ伏せられた人間達は、カップル作ってセックスしまくれ!と強制されるんだが、最早その様子はヴァンパイアホテルではなくセックスホテルである。
女同士の濃厚キスシーンとか、そういったエロ要素をガンガン入れてくる辺りは園監督の色が出ていてエロ好きな俺はウキウキしちゃいます。
そして、安達祐実に対して思い切り顔射、じゃなくて血飛沫を浴びせまくる演出も園監督のやり過ぎ感があって好き。

つうか、夏帆ちゃんにも血塗れにさせちゃうし、第3巻はエロ8割、グロ2割で構成されている風だった。


ヴァンパイアの弱点が「影」てのは設定としては新鮮かも。

【第4巻】―感想―



無茶苦茶だよこの巻(笑)。
人間とヴァンパイアとの殺し合いのみで纏められているから、もう血みどろの映像ばかり。
首を切断すればヴァンパイアは死ぬてのが演出として躍動。

首チョンパ祭りである。

そして主要人物(ヴァンパイア側)が次々と死亡してしまうのを観るとクライマックスに近付いているんだなあと実感。
唐突に現れたこの女性、一瞬誰?て思ったけど可愛かったから良し。

巻末では極秘書類なるものが出てきて、「あーやっぱり」という裏側を見せてくる。
記憶喪失になった冨手麻妙、これどういう状態?な夏帆。

次はいよいよ最終巻。
どういった結末を用意しているのか興味は尽きない。
因みにワイヤーアクション等、巻中一番アクションしまくっていた冨手麻妙。
この子、ここまで動けるのかとビックリした。

【第5巻】―感想―



最終巻です。
いきなり外の世界から刑事がホテルに乱入。

「え?外は普通に皆が生活しているよ。「日本」はないけどね」
「嘘をつくなああ!!!!」
こんなやり取りをしておりまして、結局のところ世界は滅んではいなかったんですね。

それを全く信じないホテル内に留まる者達。
「現実を見ろや!」
と言わんばかりにドアを解放しちゃう夏帆。

理屈はちょっと分からないが、冨手麻妙は人間になって平凡な生活を送り、夏帆は棺桶の中で眠り続けるといった終わり方。
若干モヤモヤとするエンディングだったけど、全巻通して観て、ヴァンパイアと人間との死闘をホテル内で繰り広げるという「とんでも」な展開は素直に面白かった。
只、終盤はやや失速か。
話を落とす為に少し置きに行って、消化不良のまま終わってしまった、そんな印象。

評価:★★★☆
21/06/08・22・25・29・30DVD鑑賞(新作)
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メーカー:プルーク

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狂武蔵

2021年01月08日 13時39分36秒 | 邦画アクション
2020年
日本
91分
アクション/時代劇
劇場公開(2020/08/21)



監督:
下村勇二
『RE:BORN リボーン』
原案協力:
園子温
出演:
TAK∴宮本武蔵

1(宮本武蔵)vs400(吉岡一門)

77分ワンシーン・ワンカットの衝撃




<ストーリー>
慶長9年、宮本武蔵との決闘で師範・清十郎らを失った吉岡道場は、幼い清十郎の嫡男と武蔵との決闘を仕込み、一門全員による襲撃を画策していた。

―感想―

TAK∴さんがどえらい若いというか今と全然顔が違うやんて思いながら観ていたのだが、どうやら9年前に撮影してそのままお蔵入りとなっていたフィルムを下村勇二監督が再構築させて完成させたのが本作らしい。
だからワンカット長回しシーンの武蔵は坂口拓名義時代のもので、7年後の武蔵が現在のTAK∴さんとなる訳ですな。
その7年前と7年後の姿を観て分かる様に、皮肉かな、全然TAK∴さんから放たれるオーラが違うんよね。
只がむしゃらに剣を振っているだけの長回しシーンと違って、特殊刀用い華麗な立ち回りで魅せる7年後の武蔵=TAK∴さんは、すこぶるカッコイイ。
どうせならこの7年後の武蔵の圧倒的強さ、そして巧みな演出とカメラワークを使った本編を撮って貰いたかった。

確かに77分間、ワンカットでひたすら斬りまくろうとした坂口拓さんの意気込みは買うが、買えるのはそれ位で、その斬り合いの演出がまるでなってない。
一つ目は斬られた者が「やられた~」みたいなリアクションでよろよろと画面外へと掃けていくんですよ、いや、その場に倒れろよwていう違和感。
二つ目は武蔵を中心にしてグルリと取り囲むのに、誰も背後から斬り掛からない。
取り囲んだ意味ねえやん、と。
三つ目はどいつもこいつも刀を上に振りかざしたまま武蔵に突進していくものだから、そりゃあ胴がガラ空きなんだもの、「斬って下さい!」と言っている様なもんでしょ(笑)。
四つ目は武蔵と対等な戦いが出来る猛者が登場しない。
一応、名のある武士は登場するが、呆気なくやられてしまうのだからこれじゃあ盛り上がらんよ。

結局は、77分間のワンカットが、同じ様な戦い方(面、胴、足ぃ!)になっていて味気ないもので終わってしまっている。
途中休憩は何回か挟んだものの、一応77分間「カット!」の声が掛からぬまま戦い抜けた坂口拓さんは(劇中にあった台詞?アドリブ?あれ本音かも)「しんどい」状態になっているのは目に見えて分かるが、別に「すげえなあ」とは思わなかったんだよなあ、「お疲れさん」これしか言葉が浮かばなかったてのは見せ方として良くないよね。

それよりも斬るシーンが多くなると、それだけ「効果音」を頻繁に入れなきゃいけないのだから、担当者は大変だったんじゃないかて、そっちの方に気遣ってしまいましたわ。

まあ7年という劇中の月日の流れにもある様に、監督もTAK∴さんも実際の9年の間で「技術力」「演出力」「演技力」の向上が画面上から強く表れていた事に成長の確かさを認めざるを得ない作品かもしれない。

評価:★★★
21/01/08DVD鑑賞(新作)
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メーカー:ニューセレクト

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