銀幕大帝α

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狂武蔵

2021年01月08日 13時39分36秒 | 邦画アクション
2020年
日本
91分
アクション/時代劇
劇場公開(2020/08/21)



監督:
下村勇二
『RE:BORN リボーン』
原案協力:
園子温
出演:
TAK∴宮本武蔵

1(宮本武蔵)vs400(吉岡一門)

77分ワンシーン・ワンカットの衝撃




<ストーリー>
慶長9年、宮本武蔵との決闘で師範・清十郎らを失った吉岡道場は、幼い清十郎の嫡男と武蔵との決闘を仕込み、一門全員による襲撃を画策していた。

―感想―

TAK∴さんがどえらい若いというか今と全然顔が違うやんて思いながら観ていたのだが、どうやら9年前に撮影してそのままお蔵入りとなっていたフィルムを下村勇二監督が再構築させて完成させたのが本作らしい。
だからワンカット長回しシーンの武蔵は坂口拓名義時代のもので、7年後の武蔵が現在のTAK∴さんとなる訳ですな。
その7年前と7年後の姿を観て分かる様に、皮肉かな、全然TAK∴さんから放たれるオーラが違うんよね。
只がむしゃらに剣を振っているだけの長回しシーンと違って、特殊刀用い華麗な立ち回りで魅せる7年後の武蔵=TAK∴さんは、すこぶるカッコイイ。
どうせならこの7年後の武蔵の圧倒的強さ、そして巧みな演出とカメラワークを使った本編を撮って貰いたかった。

確かに77分間、ワンカットでひたすら斬りまくろうとした坂口拓さんの意気込みは買うが、買えるのはそれ位で、その斬り合いの演出がまるでなってない。
一つ目は斬られた者が「やられた~」みたいなリアクションでよろよろと画面外へと掃けていくんですよ、いや、その場に倒れろよwていう違和感。
二つ目は武蔵を中心にしてグルリと取り囲むのに、誰も背後から斬り掛からない。
取り囲んだ意味ねえやん、と。
三つ目はどいつもこいつも刀を上に振りかざしたまま武蔵に突進していくものだから、そりゃあ胴がガラ空きなんだもの、「斬って下さい!」と言っている様なもんでしょ(笑)。
四つ目は武蔵と対等な戦いが出来る猛者が登場しない。
一応、名のある武士は登場するが、呆気なくやられてしまうのだからこれじゃあ盛り上がらんよ。

結局は、77分間のワンカットが、同じ様な戦い方(面、胴、足ぃ!)になっていて味気ないもので終わってしまっている。
途中休憩は何回か挟んだものの、一応77分間「カット!」の声が掛からぬまま戦い抜けた坂口拓さんは(劇中にあった台詞?アドリブ?あれ本音かも)「しんどい」状態になっているのは目に見えて分かるが、別に「すげえなあ」とは思わなかったんだよなあ、「お疲れさん」これしか言葉が浮かばなかったてのは見せ方として良くないよね。

それよりも斬るシーンが多くなると、それだけ「効果音」を頻繁に入れなきゃいけないのだから、担当者は大変だったんじゃないかて、そっちの方に気遣ってしまいましたわ。

まあ7年という劇中の月日の流れにもある様に、監督もTAK∴さんも実際の9年の間で「技術力」「演出力」「演技力」の向上が画面上から強く表れていた事に成長の確かさを認めざるを得ない作品かもしれない。

評価:★★★
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