こたなたよりこんなこと

「登場人物」と「人物設定」は「フィクション」です。人物・企業・団体は実在のものとは関係ありません。

「のび太の恐竜」、「エウブロンテス・ノビタイ」

2021年12月09日 | 博物館・科学館

 「映画 ドラえもん」の原作である「大長編ドラえもん」。その第1作目は「のび太の恐竜」でして、もう40年近く前の作品になるんですよね。ただ、声優陣が一新された後に「のび太の恐竜2006」が公開され、2020年は「のび太の新恐竜」が公開されましたね。

 それでもって、この「のび太の恐竜」が実在するのはご存知でしょうか?

 有名な話ですし、本編で語られている「フタバスズキリュウ」がそうなんですが、「首長竜」は厳密に言うと「恐竜」ではなくて、「首長竜」は「鱗竜形類」に属し、これは現生爬虫類のトカゲやヘビに近い仲間なのです。なお恐竜は「主竜類」に属する種類を指します。

 なので、のび太の恐竜での「ピー助」はホントの「のび太の恐竜」じゃなかったんですね。まぁ当時は首長竜が恐竜として分類されていたのか、「藤子F不二雄」氏がそう思っていたのか。ってトコでしょう。

 そんな事もあってか「のび太の新恐竜」では「羽毛恐竜」になり、その後の鳥類へつながるような流れになっていますね。

 で、「国立科学博物館 上野本館」では11月30日から12月12日までの期間で「ミニ企画展 エウブロンテス・ノビタイ ~のび太の夢を叶えた恐竜の足跡化石」が開催されています。

 これは中国四川省で大規模鉄砲水が発生した後に出た「板状の岩石」から「恐竜の足跡化石」が発見され、「シン・リーター」中国地質大学准教授が調査をしたところ「新種の肉食恐竜の足跡化石」である事が認められ、学名を付ける事になったのです。

 「シン・リーター」助教授は「ドラえもん」のファンで「のび太の新恐竜」を見て今回発見された足跡化石に「のび太」の名前を献名したのです。

 それが「エウブロンテス・ノビタイ」で、このミニ企画展では足跡化石発見の様子や、研究。そして「足跡化石」のレプリカが展示されています。

 「エウブロンテス・ノビタイ」は今回発見されたのは「足跡」だけですが、様々な特徴から体長4mほどの肉食恐竜で既存の恐竜と一致する部分が無いため「新種」とされたのです。でも「本体」は見つかっておらず「足跡」だけでも「新種」とされるのか?と言いますと、恐竜化石は2種類あり「骨」や「歯」など「体の一部」が発見されている「体化石」と「足跡」「巣穴」「糞」などその生物が生活していた痕跡からの「生痕化石」があり、「エウブロンテス・ノビタイ」は「生痕化石」となります。

 ちなみに学名の「エウブロンテス・ノビタイ」ですが「エウブロンテス」はエウブロンテス属から「ノビタイ」は「学名」のルールである「ラテン語」から「男性人名」には最後に「i」をつける事から「のび太」の人名プラス「i」って事で「ノビタイ」になりました。

 なお、この「エウブロンテス・ノビタイの足跡化石」のレプリカは「藤子不二雄ミュージアム」にも展示されているそうです。

 それでは本日の登場人物はこの方。「ベルギー国立博物館」にて「地質・鉱物・鉱石研究室」で「学芸員」をしている「ベルジリアン・シェパード・ドッグ・ライノア」の「Chiefille」である「ポレット・テヴェノ」さん。「地質」や「鉱物」が専門な「ポレット」さん「恐竜」は専門外であまり興味はないのですが「のび太の恐竜」という事で子供の時に見たことがあるのでそれなりに興味はあったようで…。ちなみに背景が「ミニ企画展 エウブロンテス・ノビタイ ~のび太の夢を叶えた恐竜の足跡化石」の「撮影スポット」で左がエウブロンテス・ノビタイの足跡化石なのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする