こたなたよりこんなこと

「登場人物」と「人物設定」は「フィクション」です。人物・企業・団体は実在のものとは関係ありません。

見ていると涼しげな気分になってきますね

2013年08月17日 | 博物館・科学館

 今年は「国立科学博物館 筑波実験植物園」の30周年を記念して「企画展 スタンプラリー」が開催されており、スタンプラリーは「11」ある企画展のうち「6」行けば「記念品」が貰えるのです。そして、この「夏休み」時期は「企画展」が2回あり、そのうち1つは「夏休み植物園フェスタ」と「子供向けイベント」要素の強いものでしたので、こちらはパス。8月10日から8月25日までは「水草展」なので、「スタンプ」のためと「水草は結構面白い」と言われたコトもあり、行ってきました。

 とりあえず「水草」と言うと「水槽で熱帯魚の添え物」と思われる方が多いと思います。確かに「一般的に良く見る」姿はそうですが、それをもっと発展させると「テラリウム」という「小さな地球」を表現する事ができるんですよ。水草とエビや小魚などを適量入れ、水槽は密閉します。日光によって水槽内の水草は「光合成」をし「二酸化炭素」から「酸素」を作り出し、小魚たちは、その酸素を吸い、二酸化炭素を吐き出します。小魚たちは餌として「水草」を少し食し、フンは水草たちの栄養となるこうした循環が行われるので「密閉」されていても問題は無いのです。でもこれは草選びや小魚のい種類や量が難しいので、一般的には向いていません。でも「アクアリウム」なら簡単にできます。今回は「ワークショップ」として「アクアリウム製作」があり費用はかかりますがこれから始める人には良いでしょうね。

 所で、水草って「川や池に結構生えている」と思われるでしょうが、意外と生息域は狭く、特に日本は高低差が激しいので流れが急な川が多いので水草にとってはさらにキビシイ状況になるのです。そんな状況で「流れ」に生きるには条件が必要になるのです。まず「二酸化炭素の多い水」。当然ながら「水草」も「植物」ですから「光合成」をしており「二酸化炭素」が必要不可欠になります。なので「二酸化炭素の多い水域」でないと生息は出来ません。「速い流れ」も必要になります。あまり早いとダメですが、常に新しい水が供給され、二酸化炭素の不足や酸素の増加が起こらない事も必要です。水草自体の「形」も「速い流れに適した」ものでなくてはなりません。「バイカモ」の仲間は全体として丸くて長いかたまりになり、水流の抵抗を弱めていますし、ミクリの仲間は「葉」そのものが流れをいなし、耐える形になっています。「低い水温」も大事で、水温が低い方が、二酸化炭素を溶け込みやすくなるのです。この条件は「沈水葉」種は全て含みますが葉が水面より出ている「浮葉」「抽水葉」は「葉」が空気中に出ているので空気中の「二酸化炭素」を使いますから「池」のような水流が無い場所でも生息できるのです。

 基本的に生息環境が狭い「水草」は、当然「環境」による影響を受けやすく、その生息域はどんどん狭まっています。「コシガヤホシクサ」は「野生絶滅」ですし、「レッドリスト」に載っている植物の殆どは「水草」なのです。

 優雅に水に漂い、水に揺らめくその姿を見ていると、涼しげな気分になってきますね。でもこれは「気分」だけで、気温が35℃ちかいですから、暑いものは暑いですが…。

 それでは、本日の登場人物はこの方、「命を見守り見届ける者」として「命の女神」の任に就いている「天元界 生物運脈省 霊魂運命監査室 霊魂運命監査室長」の「アルセレート・エリクス・エフォナー」さんです。「アルセレート」さんは「霊属性」としては「水の最上級精霊」ですので、やはり「水」とは相性が良いんですよ。「水草」を見て涼しげな気分を味わっているようです。ちなみに背景は「水草展」で展示されている「バイカモ」です。

2013_08_17

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