7月22日(水)
三連休を利用して逗子の我が家に戻りました。ところが、久しぶりに立ち上げたパソコンの調子が悪く、結局リカバリーに追い込まれてしまいました。その後の復元に手間取り、昨日までブログの更新もできませんでした。
今回の記事は逗子に来る前の話になります。先週の16日(木)の夕方から17日(金)の昼過ぎまで京都に居りました。お目当ては「祇園祭り」です。
ところで、振り返ってみると、長年の学校勤めでしたので、毎年7月の中旬ともなれば、学期末で猫の手も借りたいほどの慌ただしさ。それに輪をかけて、大半は野球部の顧問・監督として過ごしてきたので、この時期にどこかへ出かけるなどということは考えもできないことでした。
昨年はKAZUが生まれて大した騒ぎだったなと思いながら、今年も高校野球の季節になりました。兵庫の大会も面白そうですが、やはり神奈川の状況も気にかかってきて逗子に帰りたい気持ちも強くなります。
でも、まっすぐ帰るのも味気ない、京都にでも寄っていこうかと思ったものの、京都は祇園祭りのさなか。さぞかし暑いだろう。それに人混み。
かつて、甲子園の帰りに京都に寄ったことがありましたが、あまりの暑さにすっかり辟易、レストランでビールを飲んで、パチンコ屋で時間をつぶし、喫茶店で涼んで、そのまま新幹線に乗って退散したことがありました。
しかし、今年は、松山の坊ちゃんスタジアムでジリジリする暑さを味わい、サイモン&ガーファンクルのコンサートでものすごい人混みを経験したので、ちょっと強気に。
それじゃあ、「祇園祭り」とやらの雰囲気に触れてみようかということになりました。
京都には夕方に着きました。土用の丑の日も近い。まずは有名な鰻の「かねよ」で腹ごしらえ。ここはうな丼の上に大きな玉子焼きをのせた「きんし丼」が有名です。
今日は「宵山」の最終日。四条烏丸もご覧のとおりの人の波。
少々暑いものの、浴衣、角帯、甚兵衛、白足袋、団扇、夜店、かき氷。いかにも夏の宵です。そして提灯の灯とお囃子の響き。
鉾や山の山車に「ちまき」というお守りを求める人たち。なかなかの風情です。
四条通りの「函谷鉾」
新町通りの「南観音山」
宵山の提灯明かし二十三夜かな 弁人
この日、京都のホテルは満杯で、電車で20分の瀬田で泊まりました。
翌日の17日。いよいよ「山鉾巡行」の日です。朝方は雨。小止みになった後は南東からそよ風が吹いてきます。こんなに過ごしやすい日の祇園祭りがあっていいのでしょうか。それにしても超ラッキー!
四条通りはこんな雰囲気
先頭の「長刀鉾」
32基ある山と鉾。巡行の順番はくじ引きできめますが、先頭は毎年「長刀鉾」と決まっているのです。
見せ場の「辻まわし」
四条河原町など三カ所で方向転換をしますが、鉾は大きいので大変です。車輪の下に竹を敷いて、水をまいて横に引きます。90度回転するのに3回くらい引くので10分近くかかります。これを「辻まわし」と言って見どころのひとつになっています。
「蟷螂(かまきり)山」
小さな山車を「山」と言います。「鉾」の迫力にはかないませんが、それぞれに持ち味があって面白い。「蟷螂山」は唯一「からくり」が施されていて、かまきりが左右に腕を上げたり、羽を広げたりします。
実はその昔、外郎(ういろう)家が小田原に移る前に、この山を創始し後ろ盾になっていたのがこの「蟷螂山」です。昨年の宵山の日に「蟷螂山」の前で「外郎売りの口上」が披露されたということもあって、ちょっと身近に感じる山車なのでした。
さて、すべての「山鉾」が通った四条通りでは信号機も復元。
そのころ、最後の新町通りは大変になっていました。
この道はセンターラインも引けないごく普通の路地なのです。この狭い道を進む「月鉾」です。どの鉾にも屋根には数人の人が乗っていましたが、そのわけがわかりました。電線をうまくやりすごすためだったのです。ちなみに、この人たちを「屋根方」と呼ぶそうです。
そろそろ帰ろうかと御池通りに出ると、まだまだ山鉾の列が続いていました。
人の波見下ろしのどかな囃子の音 弁人
三連休を利用して逗子の我が家に戻りました。ところが、久しぶりに立ち上げたパソコンの調子が悪く、結局リカバリーに追い込まれてしまいました。その後の復元に手間取り、昨日までブログの更新もできませんでした。
今回の記事は逗子に来る前の話になります。先週の16日(木)の夕方から17日(金)の昼過ぎまで京都に居りました。お目当ては「祇園祭り」です。
ところで、振り返ってみると、長年の学校勤めでしたので、毎年7月の中旬ともなれば、学期末で猫の手も借りたいほどの慌ただしさ。それに輪をかけて、大半は野球部の顧問・監督として過ごしてきたので、この時期にどこかへ出かけるなどということは考えもできないことでした。
昨年はKAZUが生まれて大した騒ぎだったなと思いながら、今年も高校野球の季節になりました。兵庫の大会も面白そうですが、やはり神奈川の状況も気にかかってきて逗子に帰りたい気持ちも強くなります。
でも、まっすぐ帰るのも味気ない、京都にでも寄っていこうかと思ったものの、京都は祇園祭りのさなか。さぞかし暑いだろう。それに人混み。
かつて、甲子園の帰りに京都に寄ったことがありましたが、あまりの暑さにすっかり辟易、レストランでビールを飲んで、パチンコ屋で時間をつぶし、喫茶店で涼んで、そのまま新幹線に乗って退散したことがありました。
しかし、今年は、松山の坊ちゃんスタジアムでジリジリする暑さを味わい、サイモン&ガーファンクルのコンサートでものすごい人混みを経験したので、ちょっと強気に。
それじゃあ、「祇園祭り」とやらの雰囲気に触れてみようかということになりました。
京都には夕方に着きました。土用の丑の日も近い。まずは有名な鰻の「かねよ」で腹ごしらえ。ここはうな丼の上に大きな玉子焼きをのせた「きんし丼」が有名です。
今日は「宵山」の最終日。四条烏丸もご覧のとおりの人の波。
少々暑いものの、浴衣、角帯、甚兵衛、白足袋、団扇、夜店、かき氷。いかにも夏の宵です。そして提灯の灯とお囃子の響き。
鉾や山の山車に「ちまき」というお守りを求める人たち。なかなかの風情です。
四条通りの「函谷鉾」
新町通りの「南観音山」
宵山の提灯明かし二十三夜かな 弁人
この日、京都のホテルは満杯で、電車で20分の瀬田で泊まりました。
翌日の17日。いよいよ「山鉾巡行」の日です。朝方は雨。小止みになった後は南東からそよ風が吹いてきます。こんなに過ごしやすい日の祇園祭りがあっていいのでしょうか。それにしても超ラッキー!
四条通りはこんな雰囲気
先頭の「長刀鉾」
32基ある山と鉾。巡行の順番はくじ引きできめますが、先頭は毎年「長刀鉾」と決まっているのです。
見せ場の「辻まわし」
四条河原町など三カ所で方向転換をしますが、鉾は大きいので大変です。車輪の下に竹を敷いて、水をまいて横に引きます。90度回転するのに3回くらい引くので10分近くかかります。これを「辻まわし」と言って見どころのひとつになっています。
「蟷螂(かまきり)山」
小さな山車を「山」と言います。「鉾」の迫力にはかないませんが、それぞれに持ち味があって面白い。「蟷螂山」は唯一「からくり」が施されていて、かまきりが左右に腕を上げたり、羽を広げたりします。
実はその昔、外郎(ういろう)家が小田原に移る前に、この山を創始し後ろ盾になっていたのがこの「蟷螂山」です。昨年の宵山の日に「蟷螂山」の前で「外郎売りの口上」が披露されたということもあって、ちょっと身近に感じる山車なのでした。
さて、すべての「山鉾」が通った四条通りでは信号機も復元。
そのころ、最後の新町通りは大変になっていました。
この道はセンターラインも引けないごく普通の路地なのです。この狭い道を進む「月鉾」です。どの鉾にも屋根には数人の人が乗っていましたが、そのわけがわかりました。電線をうまくやりすごすためだったのです。ちなみに、この人たちを「屋根方」と呼ぶそうです。
そろそろ帰ろうかと御池通りに出ると、まだまだ山鉾の列が続いていました。
人の波見下ろしのどかな囃子の音 弁人