チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

永遠に続きそうな「あと二週間が正念場」

2020-04-25 17:03:25 | つぶやき
4月25日(土)

 「あーっ、もうイヤ!」と我慢できずに遊びに出かけちゃう人がいて、そんな気分になってしまうのもわからないわけじゃないんですけど、おそらく「自粛、自粛」と叫んでも、じっとしていられない人は一定の割合で存在するのでしょう。

 で、そういう人がいるということは、これからもずっと「ここ二週間の我慢が分岐点に」とかいうことばを聞き続けることになりそうで、学校も、楽しみにしているイベントも、その再開が遠退くばかりか、感染したらどうしようという危惧の念も拭えないままの状態がずっと続きそうな感じです。やっぱり、長期戦ですか、思わずため息。

 そんなことを考えながら、じっと我慢している多くのまじめな人間はますます気が滅入って、いわゆる「コロナ鬱」の状態に陥って行くんですよね。

 まあ、「ずっと防空壕に閉じ込められているわけじゃないんだから弱音は吐くな」と言われれば、返すことばが見つかりませんが、なんなんでしょう、この閉塞感、不安感。
 けなげに自宅で自粛している人たちは、時間を持て余しているぶん内省的になって、考えれば考えるほど、どんどん落ち込んでしまうことに。

 こんなことを呟いていると、「もう立派なコロナ鬱だね」と言われそうですがね、やっぱり愚痴や文句の一つも言いたくなります。

 行政権を司っている政府の方々へ
 「あんたら、ナニやっとんねん!!」
 選挙の時、「国民のいのちと暮らしを守る」と叫んでいたのはいったい誰なんや。

 さて、2020年のこの春、明らかになったこと。

一つ、医療においても先進国と信じ込んでいた日本の医療体制が全くもって脆弱だったという事実。
一つ、国民の信託を受けた人たちは、何か別のものを守ろうとしているようで、「国民の生命と暮らしを守る」なんてことはできるはずがなかったという現実。だいたい、はじめからそんな気概は微塵もなかったようで。

 あーあ、ダメだ。こんなこと呟いているとますます気が滅入ります。
 ちょっと小休止。玄関を開けて外の空気を吸って気分転換。
 もう4月の下旬、春爛漫ですな。

 お隣さんのお庭のハナミズキ
 


  聞き飽きし「あと二週間」春暮るる   弁人


 さて、部屋に戻って、
 もし、3月から学校を休業にしなかったら、今どういう状況になっていたか、私にもわかりませんから、それ自体に反対ではありませんでしたが、
 あの時、2月29日に唐突な要請を出した時、安倍首相は言いました。
「将来を担う子どもたちの生命と健康を守るために・・・」と。

 とってつけたようなおことば、しらじらしい。
 だいたいにおいて、ウイルスを封じ込めるために学校を休みにすることが有効な手だてだとわかっていたのなら、あんな唐突な要請はあり得ませんよ。
 あらかじめ関係省庁と協議をし、一週間くらい前に政府の方針を国民に示唆し、「いよいよ3月を迎えるに当たって現状はこうだから」と説明した上で要請すべきだったのです。
 まさに、政治家というのは、子を持つ親や教育現場の混乱なんか顧みないという姿勢を浮き彫りにしただけの手際の悪さ。
 大人の社会、つまり企業や商店に要請を出せば、経済活動が滞るばかりでなく休業補償やらなんやらと煩わしい。その点、学校はやりやすい。多くの子どもたちは喜んじゃうだろうし、先生方は公務員が多いんですから。
 実は、「やってる感」を出すのに、いちばん簡単な施策だったんじゃないですかね。

 その後もひどかった。本当はですよ、学校を休業にした段階で、その推移を観た上での次の施策も国民に示すべきでしたが、一つ手を打っただけで、これといった打開策はほとんど見られませんでした。
 オリンピックのことに気を取られていたとかどうかは、今さら問いたくもありませんが、4月に入ってから一週間経ち、医療崩壊寸前という、状況的にかなり大変になってからの「緊急事態宣言」。やること全てが後手後手で、その結果が今の日本社会の異常な状況。

 やっぱり、国家は主権者国民の身は守ってはくれないんですね。自分の身は自分で守るしかないんでしょうね。

 とはいっても、自分がどんなに用心していてもいつ感染してしまうかもしれず、感染しても発病するまでわからず、いや、発病してもなかなか検査してもらえないという状況。
 せめて、三番目の「熱が出たら検査して、感染したかどうかくらいは知りたい」と思うのは当たり前で、一国民として当然の権利だと思うのですが、それも叶わないのが今の日本なんです。
 なんか、「あんたらは、エーイッ、どうにでもなれ!と思っているしかないね」と言われているみたいで、背筋が寒くなります。

 「こんな日本に誰がした???」

 私だって、70年以上生きてきて、もういつ何が起きても驚かないという心の準備もしているのですが、こういう状況下で戦死するのはかないませんな。なんとかこの戦時下をくぐり抜け、もう一度ふだんどおりの社会の空気を味わってからと、つい欲が出てしまいます。
 そんな中で、見た目、明るく健康的で屈託のなさそうな女優の岡江久美子さんの死、こたえますね。私より7年も若いのに、無念でしょうね。どう見ても犠牲者、まさに戦死ですから。 -- 合 掌  --  

 そういう私も、実は、3月27日の夕方、寒気を覚え体温を計ってみると37度の発熱がありまして、正直慌てました。さっそく喉回りを暖かくして布団にもぐり込んだところ、幸い、翌朝には熱は下がっていましたが、しばらくは再発するんじゃないかと気が気ではありませんでした。
 4月10日に二週間が経ち、あと二日で一ヶ月ですからもうブログに記しても大丈夫でしょう。きっと花粉症の鼻づまりから喉がおかしくなったのだと思いますが、戦死を免れたということは、まだ戦時下ということですから、これからもつらい毎日にならざるを得ません。

 さて、気分直しに、ハナミズキの見える窓を開けてみましょうか。


コメント
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