チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

一カープファン、今は「感無量」としておきましょう

2016-09-11 22:56:32 | つぶやき
9月11日(日)

 勢いに乗って快進撃を続けた今年のカープ、8月24日にマジック「20」が点灯してから、なんと12勝2敗というラストスパートで、昨夜25年ぶりの優勝を決めてくれました。

 本当なら、ドラゴンスに快勝した二日前の8日に地元のマツダスタジアムで決まっていたところだったのに、二位のジャイアンツが弱いタイガースを相手に終盤での逆転勝ち、ちょっとがっかりでした。
 思わず「少しはがんばれタイガース」と叫んでしまいました。もっとも、カープにもたくさん勝ちをプレゼントしてくれたので嘆いても始まりませんが、「伝統の巨人阪神戦」と言われているのに、今年のタイガース、ジャイアンツに甲子園で1分け挟んで9連敗、まだ一度も勝っていないのです。情けない。

 それにしても、今年のカープは強かった。

 とはいっても、私、今年は3月から7月まで明石で仮住まい。テレビは地上波だけだったので、関西での映像はタイガース戦とニュース画面くらい。あとはネットラジオが頼りという中、なかなか「勝った、勝った」と喜んでいる感じではありませんでした。

 ということで、ペナントレースを制するポイントとなった6月の11連勝、その始まりは交流戦後半の対ライオンズ戦での赤松のサヨナラ打だったのですが、そのもようはもちろん、ライオンズに3連勝した後に「神ってる」ということばが生まれたとかいう、鈴木誠也のオリックス戦での二試合連続サヨナラホームランを含む三試合連続決勝ホームランの場面なんかもラジオでしか聴いていないので、「やったぁ!」という実感が全く残っていないのです。
 11連勝の後、7月に入っても2勝1敗のペースで行き、オールスター前に貯金19、二位に10ゲーム差になった時は、よほどのことがない限り優勝できそうだと、このブログでもつぶやいたのですが、7月の下旬から8月の初め、私が明石から逗子への住み替えでテレビもラジオもなく忙しくしていた頃に少しブレーキがかかっていたようで、新居にテレビが繋がった時には、二位の巨人に6、5ゲーム差に詰め寄られていました。

 そこで迎えた8月5日からの巨人との三連戦。その三試合目が今年の優勝を決めたポイントのゲームだったと思います。

 以前、いつだったか、カープ選手の移動の過酷さをつぶやいたことがありましたが、首都圏での木曜日のナイターの翌日に広島でのホームゲームというのがいちばんきつい。
 この時もそのパターン。神宮でヤクルトに負けた翌日がマツダスタジアムでの巨人戦。前日に試合がなく名古屋から余裕を持って移動していたジャイアンツはエース菅野を立てて必勝態勢。接戦に持ち込みましたが、やはり勝てませんでした。二試合目も黒田踏ん張って接戦になるも2-3で敗戦。ゲーム差は4、5に。
 あと一つ負ける(三連敗する)と、11、5差あったゲーム差が二週間ほどで3、5差に縮まるという状況、優勝から遠ざかっているカープ選手にはかなりのプレッシャーになること請け合いでした。

 そのポイントとなったゲームや如何に。

 9回表を終わって巨人が7-6でリード。カープ最終回の攻撃も2アウトで万事休すかと思いきや、土壇場でジャイアンツの守護神澤村から菊池がソロホームランで同点。気落ちしたのか澤村が続く丸に四球。新井がサヨナラ二塁打で大逆転勝ちとなりました。
 ここで、ゲーム差を5、5に戻したのが精神的にも大きかった。次節からマジックが点灯する24日まで10勝3敗と持ち直し、優勝をほぼ手中にしたのです

 とまあ、そんなわけで、個人的には土壇場で同点ホームランを打った菊池選手にMVPを取ってもらいたいのですが、チームを牽引し2000本安打や300本ホームランを達成した新井選手になるのかもしれません。

 でも、そんなことはどうでもいいのでしょう。日本一への道のりはまだまだ長く、本当の勝負どころはこれからなのですから。

 その第一陣は、日本シリーズの前にあるクライマックスシリーズということになりますが、どうも10月12日からとかで、あまりに早く優勝を決めてしまったせいか、まだひと月も先、はたして好調を維持できるかどうか少々心配な面もあります。

 今日のテレビでは、今年のカープの強さについて、「ベテランもよく声が出ていて、劣勢でも諦めず、常に前向き、徹底した全力疾走に見られるように、チーム一丸の意気があふれている」とかいうコメントが流れていました。チームプレーの勝負事では当たり前のことなのですが、実際は難しい。
 かつて高校野球に携わっていた時、公立のチームとしてはかなりいい成績を残したことがありました。そのチームのスローガンは、スリーFこと「フレッシュ・ファイト・フォアザチーム」。どんな状況でも「前向きに、明るく、元気よく、はつらつと、チームの勝利のために邁進せよ」ということなのですが、そういう方向にチームがまとまって行くと、同レベルの相手に負けることは滅多にはないのです。

 うまく行かなくて下を向いてふて腐れるような、そんな選手がいないのが今年のカープだとしたら、たぶん大丈夫でしょう。

 カープファンにとって楽しみ満載の今年の秋、期待通りの長めの秋になることを祈るばかりです。


   安芸の地に鯉舞い踊る秋の陣   弁人


コメント
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